やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「太陽は動かない」鑑賞感想

ポスター画像

2021年3月公開

監督:羽住英一郎

原作:吉田修一

脚本:林民夫

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あらすじ:1982年の放送法改正に伴い、アジア圏のテレビ放送を世界中へ流す政策が実行されようとした。しかし、その後の状況変化により実現しなかった。だが、莫大な予算は消えて、同時に世界中で産業スパイの罪で逮捕される日本人が増えはじめた。実は、AN通信という組織が結成されて暗躍していたのだった。そんな組織に少年の頃から参加していた鷹野一彦や他のメンバーは指示に従いつつ、24時間ごとの定時連絡を欠かさなかった。連絡を怠れば心臓近くに埋め込まれた爆弾が爆発してしまう。任務に励む彼らは、太陽光発電の裏にある巨大な闇と戦うことになる。

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 冒頭のアクションは良かったです。鷹野と田岡のコンビが暴れつつ、もうひとりのAN通信メンバーである山下が定時連絡の期限を迎えつつあったということです。AN通信の彼らがどんな人物なのか、定時連絡を怠ればどうなるのか、たいへんよくわかりました。

 しかし、そのあとの流れがものすごくひどいものでした。

 現在の太陽光発電を巡る人物たちの動きと、鷹野の少年時代を交互に細かく織り交ぜながら場面が展開していきます。そのせいで見づらいし、集中できないし、何が起こっているのかよくわかりません。

 ヘリが墜落したときもなぜ鷹野は捕まって、田岡が鷹野を救出することができたのか、よくわかりません。

 クライマックスで船から脱出する場面も、脱出してみれば太陽光発電の闇が解消されていました。え? いつの間に? これはいったいどういうことでしょうか。原作を読んでいればわかるのかもしれませんね、知らんけど。