2020年7月公開
監督:武正晴
原案:中村文則
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あらすじ:ストーカーの富田から逃げた東子は雑居ビルで銃を拾った。それを持ち帰り、毎日話しかけながら磨く。持ち主のことが気になって雑居ビルに戻り、それらしき男を見つけたが逆にその男に捕まってしまい、銃のことを教えられる。東子のとなりに住む親子がヤクザの大家を殺害した。遺棄を手伝って、その死体に銃を向けて発砲した。その後、刑事がその殺人事件を調べるために東子から話を聞こうとする。
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中村文則の書いたデビュー作を映画化したものが2018年の「銃」ということですね。その作品を新しい視点で再映画化したものがこの2020ということですね。たぶん、これを見た私としては、これってどういうことなんだろうという部分がなかったので単体で見てもおそらく、おそらく大丈夫だと思います。
あくまでも銃を拾った女がこのあとどうしてしまうのかなというだけのお話なので単純明快です。
ネグレクトを受けて育った東子が銃を拾ってうんぬんかんぬんなので、わけわからんお話のようでとてもわかりやすいというか、中身が何もない作品なのだと思いました。その倒錯ぶりも「3万、3万5千」のところではさすがにちょっとアレです。わざとキチガイを演じているように感じられました。ストーカー富田についてはもうちょっと前半でその奇妙さを発揮してほしかったです。
結末はありきたりなものでした。そうじゃないだろうと思うのですが。これだけ倒錯したお話なのに結末はそれなのかよ、と。いくらおかしな物語でも結局行きつく先はこんなもんなんだよということを表しているのでしょうか。
日南響子さん、作中では長身でエロいなあと思っていましたが、167cmなんですね。アキバブルーのイメージしかありません。