2020年7月日本公開
監督:ニキータ・アルグノフ
脚本:ニキータ・アルグノフ、アレクセイ・グラビツキー、ティモフィ・デキン
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あらすじ:事故に遭った男が目覚めると、野原や建物がそれぞれあらぬ方向で宙に浮いている世界を目にした。黒い生物に襲われたが助けられた男は、自身は昏睡状態でありこの世界にいる人々も同じ状態だと教えられる。宙に浮いているものは彼らの記憶にあるものだという。彼らは昏睡から覚めることを信じて黒い生物から逃れつつこの世界で過ごすしかなかった。
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ワールドエンドでロシア映画に対する悪い印象を持った私です。話がダラダラしていて、メメントみたいに時系列を行ったり来たりしていて、ロシア映画ってそういうもんですよという評価を見たのでダルいなあと思いました。でも、今作はそういう変な編集はありません。それに、シャッターアイランドやマトリックスのパクリかなと思いきやちゃんとオリジナルの物語になっていますね。
ワールドエンドもそうですけど、こちらも映像は安っぽくありません。たいへん美しいCGです。ワールドエンドもこちらもあのアルバトロスなんですが。
今作は単純明快な物語ですし、こういう世界ですよという説明も序盤にありました。謎解きもわかりやすくて、お手軽な作品です。あまり悪い意味ではありません。楽しめる作品です。
ワールドエンドでも宗教に対するロシアなりの考えが展開されましたけど、今作でも宗教が重要な位置にあります。ロシアって宗教嫌いなんですかね。
ロシア映画の難解さといえばキン・ザ・ザでした。旧ソ連だからこその作品ですけど、今リメイクしたらどうなるでしょう。惑星ソラリスは面白かったのでまたリメイクしてください。