やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「MOTHER」鑑賞感想

ポスター画像

2020年7月公開
監督、脚本:大森立嗣
脚本:港岳彦
原案:「誰もボクを見ていない」山寺香
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あらすじ:母の秋子は働かず、息子の周平を利用して親族から金品を巻き上げてその日暮らしを続けた。その歪な関係は周平が17歳になっても続く。ついには周平が祖父母殺害へと至るが、なぜそんなことになったのか。
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 2014年に埼玉県で起きた少年による祖父母殺害事件を扱ったノンフィクションを原案としています。
 長澤まさみが演じる母がめちゃくちゃ怖くて、そんな母から決して離れない子の生活は最悪の結末を迎えました。
 長澤まさみといえば長身と美脚なのですが、それが周りの男を誘惑していきます。今回の長澤まさみはわずかにぽっちゃりしていて、美脚なのにだらしない母親になりきっています。コンフィデンスマンJPの予告でもぽっちゃりしてるからいつもこんな感じなのかもしれませんが。
 レベルの違うダメな母親を叱ってくれる男もいました。息子の周平を無理やり連れて母親のところへ行き、怒鳴ってくれるのです。この場面では涙腺決壊です。ところが、その男も秋子の毒牙にかかるのでした。こいつもだめか、と思いました。
 周平が母親から離れる機会はいくらでもありました。児童相談所のお姉さんが助けてくれるかもしれませんでした。ところが、このお姉さんも過去に親の虐待を受けていて秋子に怒鳴られるとすごすご引き下がるのです。それでもまだ周平が母親から逃れる機会はありました。それなのに、最後の最後の最後まで離れません。周平は祖父母殺害の罪もすべて被り、秋子はその罪を否定しました。もうだめです。何もかも終わりです。どうしようもありません。周平を救う方法がありません。
 ところで、ラインプロデューサーの古賀奏一郎はあのNot Foundシリーズの古賀さんですか。こんな作品にも参加するんですね。