2020年5月日本公開
監督:デビッド・S・F・ウィルソン
脚本:ジェフ・ワドロウ、エリック・ハイセラー
原案:ジェフ・ワドロウ
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あらすじ:米国海兵隊のレイはある日、妻とともに誘拐された。首謀者マーティン・アレックスは2人を殺害する。ところが、レイはクアラルンプールで目を覚ました。ナナイトと呼ばれるナノマシンで超人として生まれ変わったのだった。自身が殺害された記憶をなくしていたが、ふとしたきっかけでマーティン・アレックスを思い出した。クアラルンプールを抜け出して犯人を見つけ出し復讐に成功した。だが、クアラルンプールへ連れも出されたレイは自身が殺害されたときの記憶を文字通り書き換えられた。彼はそのことに気づかない。レイはなぜこんなことになってしまったのか。
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ヴィン・ディーゼルが無双しています。めちゃくちゃ強い化け物です。不死身です。ピンチなのに全然ピンチに見えなくて、悪い意味で安心して見ていられます。ただ、アクションの見せ方が面白くて、記憶を書き換えられて復讐する相手が変わるというあたりも面白いので、ヴィン・ディーゼルという存在がこの映画をだめにしているかもしれません。小麦粉の中で戦ったのは目新しくてよかったです。
レイの得た能力は、ネットの世界に接続していろいろな知識を一瞬で身につけたのが一番良さそうです。司法試験も医師試験も楽勝ですね。この能力があれば世界を取れるのではありませんか。
視力がめちゃくちゃ強いやつはいったい何だったのか、残念でした。エレベーターでレイが視力すごいやつを助けていれば、それはそれで面白いことになりそうでした。あと、鎖骨で息をしているねえちゃんもヴィン・ディーゼルにキュンときてるのにサーバー破壊以外にこれといった活躍もなく、ヴィン・ディーゼルに対して片想いのままです。残念です。
とにかく、ヴィン・ディーゼル以外のすべてが薄くなってしまいましたね。
レイを生き返らせた彼らの正体、その背景が見えないままというのも私としては残念です。改造した主であるガイ・ピアースは私事で動いただけなのですか。