前回のカガワ日記は、
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オレンジピースが標的にしたカガワの水汚染、それは過去に発端があるのかもしれません。
50年前の水資源を巡る戦争でトクシマ、エヒメン、カガワの3ヵ国は疲弊しました。社会資本は破壊されて復興のためにも疲弊しました。そもそもなぜ水戦争が起きたのかというと、エヒメンとトクシマは水資源の安定した利用を目指したことが発端でした。
トクシマにポッカリ川という世界三大河川のひとつがあります。トクシマは世界有数の豊かな水を持っているわけでございます。その水源はコオチのオオカワというところにあります。一方でエヒメンやカガワは慢性的な水不足に悩まされています。そこで、エヒメンがカガワとトクシマに協力を求めて、ポッカリ川の水をエヒメンとカガワに分けるための水路を建設する計画を立てたわけです。そのポッカリ川の余りある水資源をエヒメンとカガワに分けるのはトクシマ的に何も問題ないのです。しかもさらにポッカリ川シャークダム建設によってますます水が安定するというのであればトクシマもますますうれしいわけです。エヒメンとカガワが建設費の多くを折半、トクシマも少し出すということで円満に計画は進みました。ところが、カガワ国内では恩恵を受けるトクシマが出す金額の少なさに批判が集まりました。カガワ政府は民意を反映してポッカリ川計画から離脱することになりました。
エヒメンとトクシマはまさかの事態に「はあ?」と言葉を失いました。エヒメンとしては喉から手が出るほどほしい水を手に入れる計画が頓挫するのはまずいので、カガワが出すはずだった費用の大半を出すことになりました。トクシマも一部増額してエヒメンに配慮しました。
紆余曲折あったポッカリ川シャークダムは10年かけて完成、ダムからエヒメンへのドーイ水道も完成してエヒメンも喜びました。
ここでまた、まさかのカガワです。水不足に対して無策のカガワ政府に国民が暴動を起こしました。ついにはカガワ軍部が行動を起こしたのです。トクシマのポッカリ川を占領するためにカガワのゼンツウジン駐屯地から部隊が出撃、わずか3日でトクシマのミヨシ地域が占領されてしまいました。コオチから流れてきたポッカリ川がトクシマのミヨシに入ってきます。そこをカガワは抑えたのです。各国はカガワを非難したものの、カガワは軍部が勝手にやったことなのでよくわからないと沈黙します。カガワ陸軍はトクシマに対してミヨシ解放の条件にポッカリ川とカガワを結ぶ水道建設費用を全額出すことという条件を突きつけます。
結果的にカガワ水道はトクシマの全額支払で建設されてミヨシは解放されました。
トクシマはめちゃくちゃ怒ると思うでしょう。でも、当時は武力もないし穏便に済ませたかったので、カガワへの非難はあまり出ませんでした。ミヨシ復興とカガワ水道の建設で疲弊したトクシマなのでした。
というのが昔のお話です。でも、今でもトクシマは軍隊を強化していません。穏便にやっていきたいというのが我が国の方針です。
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この記事はフィクションやけん。