前回のカガワ日記は、
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オレンジピースというテロ集団がありますよね。エヒメンを拠点としている過激な組織です。
エヒメンは柑橘類の生産において世界のシェア100%になっています。昔はそうではありませんでした。キノ国、スズカンド、イズエンスルガの3か国も多くの柑橘類を生産していたのですが、オレンジ輸出国機構OOECを結成して世界でのオレンジ価格決定権を自由市場から奪い、低価格で世界へ輸出していました。
そのためエヒメンの柑橘類世界シェアが低下していったのでした。エヒメンの柑橘類農家は山を10個みかん畑にしていて数百人の従業員を使って栽培していたり、1軒当たりの経営規模はそれなりの企業ともいえるものでした。しかし、柑橘類価格の低下により倒産する農家も現れます。
すると、エヒメンの柑橘類農家がOOEC本部を襲撃する事件が発生しました。そんな活動が世界から非難されたのは当然の結果です。そこで農家は密かに海洋環境保護団体シーコリーへ接近しました。シーコリーはキノ国などの捕鯨活動を武力で妨害していて、エヒメン柑橘類農家はそこに目をつけたのです。農家はその資金力でシーコリーを支援しはじめました。
シーコリーの活動は活発化、大規模化して、中古の艦船を買ってキノ国の漁船を撃沈するまでに至りました。キノ国は海軍で漁船を保護しようとしますが相手は自由に動き回る海賊のようなものなので対策が後手になります。
エヒメンの農家がシーコリーの支援をしているという噂も同時に広まっていました。キノ国はエヒメン政府を批判しますが調査中なので事実はわからないという回答を続けました。その間にキノ国への攻撃は陸上へ発展しました。農家はシーコリーに「柑橘類畑が陸の環境を破壊している」と吹き込んだのです。陸上の柑橘類畑襲撃はキノ国だけではなくスズカンドとイズエンスルガにも拡大しました。さすがにシーコリーもこれはおかしいと気づいたのですが、その攻撃を続けたいグループもありましてそれがオレンジピースとして分裂したのです。
結果的に、OOEC3か国の柑橘類畑は壊滅しまして、エヒメンが柑橘類生産を独占しました。
さて、そのオレンジピースですが、攻撃対象をカガワに変えたという噂があります。その噂は本当なのか、カガワの何を攻撃しようというのか、少し様子を見てみます。
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この記事はフィクションやに。