2020年2月公開
監督、脚本:HIKARI
音楽:アスカ・マツミヤ
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あらすじ:脳性まひで手足の不自由なユマは過保護な母親と生活していた。ゴーストライターで日銭を稼ぐ彼女は、エロ漫画に活路を見出すが編集者に経験してから出直してこいと言われる。彼女の新しい経験が始まった。
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結果から申しまして、本作のようなやさしい作品を観たかったです。
出てくる人がみんなやさしい! やさしい映画大好き!
号泣です。
障害者を描く作品だからうーんちょっとという感じで身を引いていましたが、やっぱり見てみるもんですね。障害者の物語というよりも普遍的でどこにでもありそうな身近なお話だったのも大きいかな。
ユマの行動なんですけど、「それはダメだ、やめとけ」と私も思ってしまいました。そう思ってしまうあたり私もユマは何もできない子なんだと認識していたのです。でも、それを乗り越えてみると応援しちゃいます。
編集者のいう「経験がない」ってのにはぶちギレです。じゃあさあ、犯罪とかやってる作品は作者が犯罪の経験していないから作品が浅くて嘘くさいっていうんですかね。そんなわけないし、エロ漫画とかむしろ我々の妄想で描いたほうが楽しいと思うのですが。リアルがほしけりゃエロビデオ見とけって話ですよ。まあでも編集者にはあとで感謝してしまいます。
ユマがカフェで出会った男3人のひとりめはひどかったです。なにあれ。オタクってやつですか。
大東駿介が演じるトシヤはなぜあんなに献身的なんですか。てっきり最後はユマといっしょに……という流れなのかなと思いきやユマのためにがんばっただけじゃないですか。まさかタイへいっしょに行くなんて。最近知り合ったばかりのユマのためになぜあそこまでやってあげられるのでしょうか。トシヤへの見返りが何もなかったと思います。見返りとか言っている時点でダメなんですかね。
ユマは家出していて、その間にタイまで行ってしまいました。タイにいっしょに行ったということは、ユマはものすごく長い時間を母から離れていたということになります。タイへ行くにはパスポートが必要であり、ユマが持っていたとは考えられません。ということは旅券申請をしたわけで、それには1週間かかります。ちょっと待って。住民票とか必要ですよね。住民票を発行するための身分証とか持って家出したんですね。
少なくとも2週間くらいは母から離れていたということになりますね。
それだけの時間があれば母もユマを許すというか考えなおしてくれるのでしょうかね。
ところで、萩原みのりが演じる先生はどうなっちゃうんですかね。ユマは意外と自由に動きますし漫画を描く能力もありますのでちょっと嫉妬します。