やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「シティハンターTHE MOVIE 史上最香のミッション」(デラックス吹替版)鑑賞感想

ポスター画像

2019年11月日本公開

監督、脚本、主演:フィリップ・ラショー

原作:北条司

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あらすじ:香水型惚れ薬を奪回することになったリョウとカオリは、誤って持ち去った男を追ってモナコへ向かう。

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 映画館を出て、アスファルトにタイヤを切りつけながら暗闇を走り抜けて帰宅したので感想を書こうと思います。こちらでの上映が2020年2月ということで、チープなスリルに身を任せながら明日に怯えつつ待っていました。誰のものなのかわからない痛みと夢を感じながら、誰かのために感想を書くことができたら何も怖いものなんて無いなあと思っていました。

 野性味とか強さを得ることは到底できるものではございませんし、果たしてひとりでは書けそうにない愛のパズルみたいな感想を抱くことができるでしょうか。

 機会と幸運を得ることもこれまた困難ではございますが、読者の皆様にはきっと守ることのできるものがあるでしょう。

 というわけで、ひとりで傷ついた感想を取り戻してみたいと思います。

 そういえば、映画館から帰ってくるとき、車のライトにキスを投げながら車道で踊る女の子がいませんでした。ですので、私が冷たい夜空を舞台にして哀しくおどけるしかなかったです。いい加減誰かのためにこの感想を書くことができるなら、私は強くなれるでしょうか。ひとりでは消せない過去の炎上した記事をこの町で抱いていくしかありません。

 ゲッ! ワイ! エン! タフ! ゲッワイエンタフ……

 はい、というわけで、映画館からの車中でGet Wildを聴いていたのは本当です。車中のオーディオに搭載しているUSBメモリからGet Wildを探して、そのあとはリピートしました。おそらく7回くらいリピートしたと思います。

 初っ端からひどい! 良い意味でひどい作品でした。ここまでもっこりを再現するとは! アニメのほうは幼い頃に16時放送していたのを観てましたけども、キャストがよくもまあここまでそろえましたなあ。しかも、主演が監督だったとは。自分の好きなシティハンターを監督しつつ主演をやるといってもまさか、わざわざ整形したんじゃないかというくらい似ています。

 これでもかというくらいふざけていて、それでいてアクションはしっかりしています。アニメのほうは主人公フィールドがすごいなあと思っていましたけど、今作ではその主人公フィールドがあまり感じられません。撃たれそうな危ない場面を納得の方法で避けてくれます。

 字幕のほうだと、サッカーをしている少年たちの名前がどうなっていたのでしょうかね。吹替版のエンディングはGet Wildでしたがあちらさんではどうだったのか気になります。途中のBGMもアニメと同じものが使われていましたけれど。アニメではおなじみのカラスが壁に描かれていたり、ところどころにネタをぶちこんでいますね。本物のカラスらしきものも横切りましたけど。

 こういうのを見ちゃうと、シティハンターのアニメをまた見たくなります。去年公開されたプライベートアイズではこれまでどおりの声優だったのですね。見てませんが。なら、なぜ今作の吹替もそうしなかったのですかね。