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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「フォードVSフェラーリ」鑑賞感想

ポスター画像

2020年1月公開

監督:ジェームズ・マンゴールド

脚本:ジェズ・バターワース、ジョン=ヘンリー・バターワース、ジェイソン・ケラー

音楽:マルコ・ベルトラミ、バック・サンダース

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あらすじ:世界三大耐久レースのル・マン24時間レースで連続優勝していた高級車メーカー:フェラーリはレースに没頭するあまり巨額の負債に苦しんでいた。一方で、大衆車メーカー:フォードは今後の販路拡大のためにル・マンへ出場しようとし、そのためにフェラーリを買収しようとした。ところが、寸でのところで買収話は破談となりフォード社長が激怒する。フェラーリ打倒を掲げてル・マンに出場するも1964年と1965年は無残な結果となる。そこでエンジニア兼設計士のキャロル・シェルビーに助けを求め、シェルビーはケン・マイルズを仲間に引き入れてル・マン優勝を目指す。

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 2020年映画館での映画鑑賞、1本目はこちら!

 1966年ル・マンでフォードが圧勝でございます。その後、日本車の初優勝は1991年マツダ787Bまで待たなければいけません。マツダ787Bの功績は広島県マツダ本社のマツダミュージアムでぜひご覧ください。生産ラインも見学できますし、めちゃくちゃ面白いですよ。日本勢の出場はマツダトヨタだけではなくて、ドライバーの出場やペースカーでフェアレディZスカイラインの採用もあったようです。さすがは俺たちの日本!

 宇多丸さんが言っていた「資本家たちがどんな調子でぶっこいているのか」とおっしゃっていた1月10日ですが、いや、でもさあ、言っても車レースの話だし、資本家とかそんなの置いといて男たちの熱い展開があるんじゃないですか? と思っていました。うん、結果は、資本家たちが調子ぶっこく映画でした。

 フォードとかいう会社のフォード社長が莫大な金の力で勝利をもぎとるわけですけども、その下にいる幹部がまた腹立つ奴でございますよ。結局、熱い男たちの熱いレースなのではなくてシェルビーとマイルズがフォードという組織を相手に戦うお話なのでございました。

 結果が、なかなか、なんともいえないものになってしまいまして……やっぱ資本家強いっすわ。しかも、ル・マンに勝ったあとが、とんでもないことになってしまいました。こんなのってあるかよー! 何のためにシェルビーとマイルズは戦ったんだよー!

 マイルズの奥さんが超いい人じゃないですか。奥さんだってぶっ飛ばしますからね。助手席でマイルズが悲鳴を上げます。マイルズとシェルビーがマイルズ宅の前でキャッキャウフフする場面ではマイルズ夫人が「やれやれ、男はこれだから」という感じで傍観するあたりも最高です。

 レース中は、気が付けば体をのけぞっていたり、前のめりになっていた私です。こんなことなら4DXで観ておけばよかったなあと後悔しています。車の映画と4DXは相性良いと思いますよ。

 とにかくですね、この映画もひとつのものを作り上げていく、みんな大好きプロジェクトXですのでぜひ気に入ってもらえるんじゃないかなと自信を持っておすすめします。