やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ブライトバーン 恐怖の拡散者」鑑賞感想

ポスター画像

2019年11月公開

監督:デビッド・ヤロベスキー

脚本:ブライアン・ガン、マーク・ガン

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あらすじ:カンザス州の小さな町ブライトバーン、子供に恵まれなかった夫婦がある日突然自宅近くの森で赤ん坊を拾う。ブランドンと名付けて普通の人間として愛を持って育てていくが、12歳の誕生日を前後して一瞬であるが異常な行動を見せるようになる。ブランドンの周りで残虐な事件が起こるようになり、夫婦はブランドンの対応に苦慮しはじめる。はたして、ブランドンは何者なのか。

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 91分という短い上映時間が何を置いてもすばらしいですね。これなら2時間に耐えられなくてスマホをいじる若者にもご鑑賞いただけるのではありませんか。おじいちゃんおばあちゃんは長時間耐える耐えない以前にしゃべるのをやめろ!

 あんまり短さを感じさせない鈍重な物語だったと思いますけども。

 開始早々に、ブライトバーンが地名だということに驚愕です。人名じゃないんですね。

 少年が何を目標としているのか、けっこう早い段階で明かされるのですが、それが実行される様子はありません。スタッフロールでようやく少年の行動が本格化しますけど、それもなんだか小さな行動ばかりでした。

 ただし、超グロい映像が連続します。あと、びっくりさせられます。けっこうホラーです。

 世の中には愛情を注いでも無意味なものもあるってことで、というものの少年の良心が垣間見えるときもありますし、やや突き抜けた感じがなくて、もっと強大な悪を見せてほしかったなあと思います。怒りにふるえたり、少年がどうしても人間的なのでした。それに、少年の芸がこまいんですわ。

 そもそも夫婦がなぜこの少年を拾って育てようとしたのか、そこが大いなる疑問ですけどね。どこから来た少年なのかよくわかっているくせに。それと、保安官が劇中のマークを見てそのマークの表すものを一瞬で理解した場面には驚愕しました。