2019年10月公開
監督:トッドフィリップス
脚本:トッドフィリップス、ブラッドリークーパー
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あらすじ:病気の母を介護しながらコメディアンを目指すアーサー・フレックが自身の出生の秘密を知り、理不尽なことが度々起こり、やがて狂っていく。
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アーサーフレックは頭悪いし、知識もないし、コメディアンになりたくてやっていることと言えば他の芸人の真似ばかりです。こんな奴がジョーカーになれるわけがありません。
逮捕されたあとでパトカーから出されたアーサーはあくまで暴徒の皆さんのおかげですし、皆さんからちやほやされているだけですし、アーサーが扇動したように見えて結局マレーに言い負かされているではありませんか。アーサーが自分の力でパトカーの上に立ち上がらないとだめでしょう。こんな体たらくでジョーカーになれると思ったら大間違いではありませんか。
アーサーがジョーカーになるというのであれば、彼が暴徒になる前の普通の人たちを扇動しないといけません。ゴッサム市民の心をつかむ何かが必要です。
病院に入ったあとで病院のスタッフから楽しそうに逃げ回っている様子はジョーカーそのものなのですが、それも所詮は病院の中です。
アーサーはあくまでジョーカーのなり損ないではありませんか。それとも、こういうジョーカーもアリなのでしょうか。
この映画はアーサーという人が狂っていく様子を撮ったものであってジョーカーが生まれる様子を撮ったものとは思えません。このあとアーサーが病院から出てゴッサムシティを混乱させるなんて想像できません。ジョーカーなら病院を脱出してナンボでしょうけど、頭の悪いアーサーがどうやって病院から出ますか。また助け出されるというのですか。助け出してもらうために何かしらの手を打つならジョーカーとしてたいへんよろしいのですが、そんな手段を彼が用意できるとは思えません。
彼はジョーカーもどきです。