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「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。

映画「引っ越し大名!」鑑賞感想

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2019年8月公開

監督:犬堂一心

脚本、原作:土橋章宏

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あらすじ:1682年、播磨姫路藩の大名松平直矩は豊後日田へ国替えを命じられる。これまで度々国替えをしてきた彼らだったが、その経験を知る者が亡くなっており、引っ越しを仕切る適任者として冴えない書庫番片桐春之介が選ばれる。資金が少なく、遠い豊後日田まで家中をどうやって引っ越しさせるのか、片桐の苦難が始まる。

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 ひめじ→ではなく、ひめじ↓です。ここ、重要ですよ。私は常にひめじ↓でしたし、作中でも姫路の発音はひめじ↓です。

 松平直矩はなんと7回も国替えをしていまして、引っ越し大名とあだ名されていたそうです。この史実をもとにその7回のうちの1回が今作ということになります。

 本作は原作の「引っ越し大名」を読まないとわからない部分が多々あると思います。日田へ引っ越しするために資金調達として借金を姫路の商家にお願いしていますが、その後その借金がどうなったのか描かれていませんし、国替えのとき15万石が7万石に減らされたので連れていく家中の者たちを一部クビにしましたがそのクビになった連中が再び呼び戻される間の苦労も作中ではあまりわからないので、そのあたりはおそらく原作を読んだほうがいいのではありませんかね。

 本作は、面白いのですが、その面白い部分が引っ越しするための準備にあるはずなのに、それよりも引っ越し準備が終わって日田へ移動する途中に襲撃を受けたときのアクションがめっちゃ面白いので、それって本作のかなり大きな課題なのでしょう。

 片桐春之介を助ける鷹村ですが、武芸に秀でた侍でして、その鷹村がですね、姫路を出発するときに「うまくいきすぎている、これは何かあるかもしれない」と言いました。たしかに、うまくいきすぎました。借金できたし、引っ越し準備も妨害がほとんどなかったです。そして、襲撃を受けたときの鷹村が、襲撃を受けたことをひどく喜ぶのです。ついに自分の活躍できるときが来たということで弾けるように喜びます。正直、見ている私もそんな感じだったので観客の思いを代弁してくれたのかなという感じです。その鷹村のアクションが最高ですのでぜひご覧ください。引っ越し準備のときにブンブン振られていた木刀もここで活躍します。

 この引っ越しは理不尽な国替えに対する戦だと言って、しっかりと引っ越ししてしまうあたりもなんだかなあと思います。幕府へ何も抵抗していません。

 あと、家老の佐島ですが、彼の大切なお皿は日田まで持っていけないので捨てられたはずなのになぜか襲撃のときに活躍しています。結局持ってきたのかよ。

 それにしても、大名が引っ越しするときに家臣の個人的な家財も大名の出費、責任で運ぶものなのですね。けっこうやさしいですね。当時の大名なら個人的な家財は自分の責任で運びなさいと言いそうなものですけどね。