やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「町田くんの世界」鑑賞感想

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2019年6月公開

監督:石井裕也

脚本:片岡翔、石井裕也

原作:安藤ゆき

音楽:河野丈洋

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あらすじ:運動音痴で勉強もできない町田くんは周りの人たちのことばかり考えている。困った人を見つけたらすぐ助けてしまう。そんな彼と猪原奈々が出会った。恋のこともわからない町田くんに猪原奈々は振り回されるが、わからないことを2人は追い求めていく。

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 石井裕也監督作品は川の底からこんにちはしか観ていません。川の底からこんにちはも名作なのでぜひご覧ください。

 一方からは、飯ばっかり食いに行きやがって映画観ろと言われ、もう一方からは映画ばっかり観てないで飯食えと言われて、世の中厳しいですが、町田くんはそんな世界で一生懸命ですね。

 そんな彼が周りの人々を変えていくというわけです。物語としては王道を行っている感じがします。

 もう本当に町田くんを誰か助けてほしい、守ってあげてほしい、その一心で観ていました。映画館にいる私が彼を助けることはできないという言い訳をしながらそのように願っていました。

 町田くんは知恵も知識もないイカれた奴でして、知らないことが多すぎますし、相手の気持ちを汲みとれないですし、困った子ですが、いわゆるいい奴ってことでしょうかね。ただし、そのいい奴のレベルが5億レベルです。そんな彼は周りのことを助けすぎて「肉を忘れてしまった、なぜだ」と苦しみますが、その点だけは私もあるあるです。

 前田敦子と太賀がええ味出しています。佐藤浩市だけは最後まで悪い人でしたね。

 風船と、それを見つけた電車の中の2人、気づかない乗客たちは何を表しているのでしょうか。