やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ペンギン・ハイウェイ」鑑賞感想


2018年8月公開
監督:石田祐康
脚本:上田誠
原作:森見登美彦
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あらすじ:小学4年のアオヤマ君が住む町でペンギンが目撃された。そのペンギンはアオヤマ君が興味を示すものを持つお姉さんと関係があった。さらには、同じクラスのハマモトさんから「海」の存在を知らされ、アオヤマ君はペンギンや海の研究を進めていくのだった。
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原作未読です。
事前の情報ではおっぱいとか言われていたので、エロいのかなと思いきやエロさはさっぱりありませんでした。
某氏のおっしゃるとおり正統なジュブナイル作品です。
少年少女の一夏の思い出ですね。お姉さんに恋心?を抱く少年と、少年のことが好きな少女ということで淡い作品ですね。
絵の爽快感はたまりません。ペンギンがかわいいし、冒険していく中で現れる謎の数々、良い絵になっています。ペンギンハイウェイの上映が始まってしばらくした頃にペンギンの口の中はこんなにグロいよという画像が出回りましたが、作中ではそんな闇の部分もなくて良かったです。
木々に閉ざされた向こうには大人たちに隠しておきたい少年たちの秘密があるというあたりもたいへん良い設定です。
少年たちが解き明かそうとする現象もよくわかんないすごい科学でもないし、ある意味理解しやすいのではありませんか。
それにしても作中の電車が近鉄けいはんな線です。けいはんな線大阪市営地下鉄中央線直通でして、その中央線の大阪港駅天保山にあります。天保山といえば海遊館です。そういうあたりの設定もわざとなのでしょう。けいはんな線は奈良であり、奈良は海無し県です。あのイオンモールは登美ヶ丘ですかね。
見ようかどうしようか迷いましたが、見て正解です。アオヤマ君の将来が楽しみです。