やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「いぬやしき」鑑賞感想

2018年4月公開
監督:佐藤信
脚本:橋本裕志
原作:奥浩哉いぬやしき
音楽:やまだ豊
撮影:河津太郎
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あらすじ:会社ではミスばかりの社員、家庭ではダメな父親、ひどく疎外された日々を送る犬屋敷はある日宇宙船の事故に巻き込まれる。気がつくと外見からはまったく判別できないが機械の体になっていた。現代医療ではあきらめざるをえない人々を次々と救っていく。一方、高校生の獅子神は犬屋敷と同じく事故に巻き込まれて機械の体になっていたが犬屋敷とは異なり、自身の能力を大量虐殺に使おうとしていた。獅子神の親友である安堂は犬屋敷の存在を知って獅子神の暴走を止めるように依頼する。
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 映像の出来は申し分ないと思います。邦画のSFも良いリアルな映像を作ることができるようになりましたね。
 さて、映像以外はというと、ホラーみたいなお話ですね。なぜ犬屋敷さんと獅子神くんが機械の体になったのか説明がありません。獅子神が大量虐殺に使ったPCやスマホについてもどうやってそれで殺すことができるのか説明がありません。殺害方法についてはもはやファンタジーです。そういうところがホラーみたいだなと思いました。
 なぜそんな体になってしまって、超絶能力が備わっているのか、その説明は必要ないわけですね。
 あくまでもそれを使って何をするのかということです。人助けをする犬屋敷さんと虐殺する獅子神くんの対比です。
 気になるのは、犬屋敷さんの息子さんです。学校でいじめられているわけですが、それの救いがないまま映画が終わってしまいました。完全放置です。奥さんの投資詐欺に引っかかった件もいったいどうするのですかね。娘さんの夢についても娘さんはがんばって夢をかなえていくのかどうか、いろいろ消化不良です。一部で救いがないあたりもなんだかホラーぽいです。