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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」吹替3DMX4D鑑賞感想


2018年4月日本公開
監督、脚本:リュック・ベッソン
原作:ピエール・クリスタン、ジャン=クロード・目地エール「ヴァレリアンとローレリーヌ」
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あらすじ:2740年、宇宙を股にかける捜査官ヴァレリアンと相棒ローレリーヌは犯罪組織から回収した生物をαステーションへ届けた。そのステーションは何百年もかけて肥大化してきた。3000を超える種族の代表が集まっている。回収された生物とステーションのデータにない種族を巡る陰謀がヴァレリアンによって明らかにされる。
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 リュックベッソンがはるか未来の宇宙を舞台にした映画を作ればそりゃあもうこんなことになっちゃいますよ。どうせクソ映画だろと思いつつ鑑賞しました。
 クソ映画でした。
 そして、すんげえ面白かったです。
 政府職員の制服がクソダサくて多くの種族のデザインがぶっ飛んでいて、ステーションとはいえ巨大な宇宙船を舞台にしていて、どう見てもフィフスエレメントです。
 デインデハーンのアクションも動きが悪くてとても凄腕捜査官に見えませんが、周りがダメなおかげでなんとなく凄腕と思えます。
 途中のよくわかんない種族にローレリーヌがさらわれて、助け出すために潜入しようとするヴァレリアン、このくだり、必要でしたでしょうか。無駄な場面が多くて、30分にまとめることができるんじゃないかと思われる本作です。
 バブルの結末も全然意味わかんないのですが。あんな結末にする必要がありましたか。見てもらうとわかりますけど、「いつの間に?」という感じです。
 しかし、面白いのですよ。
 何が面白いって、ヴァレリアンとローレリーヌのやりとりです。ヴァレリアンよりも前に出たい、活躍したいローレリーヌ、そんな彼女も凄腕なのですが時折少しダメだったりします。ヴァレリアンのことが好きなのに素直になれない、いや、素直になれないんじゃないなあ。ヴァレリアンのことが嫌いだったりしますけど。何が嫌いってヤリチンだしチャラいのに軍人としての規則には忠実なところのようです。そんなヴァレリアンはローレリーヌにとうとう求婚します。それに対してローレリーヌが応じるかどうかというのが本作の最大の注目すべき点ですね。そんなふたりの活躍を見ているのが楽しいわけでございますよ。
 ローレリーヌ……かわいいです。かっこいいです。私も大好きになりました。普段は長い金髪を後ろで縛っているのですが、激しいアクションで解けます。その下ろされた髪のときのローレリーヌがちょーかわいいのです。バス型宇宙船の前で求婚したヴァレリアン、それには何の回答もしないローレリーヌ、彼女がバスに乗り込んでヴァレリアンの姿を見送るのですが、そのとき彼女が微笑みます。いいっすねー、いい顔してますねー。その後もいろんな場面でいろんな表情をしてくれるローレリーヌでした。170センチの長身なのも良いです。
 そのローレリーヌがヴァレリアンとくっつくのかな。というわけで、素敵な恋愛映画ですね。ローレリーヌを演じたカーラ・デルヴィーニュですが、スーサイドスクワッドでエンチャントレスを演じていたのですね。そりゃわかりませんわ。2012年のアンナ・カレーニナが女優デビューだそうです。
 アクションがダメダメだとは申しましたが、ビッグマーケットでのアクションは新鮮です。そういうところのアイディアは良かったです。
 デインデハーンも凄腕捜査官なんて役柄をできてしまうのですから、役者ってすごいなあと思います。
 ヴァレリアン&ローレリーヌはシリーズ化していただけないでしょうか。タイトルも「ヴァレリアン」じゃなくて原作どおりの「ヴァレリアン&ローレリーヌ」でお願いします。ふたりのキャッキャウフフをまた観たいです。
 追記

ええ!? これがカーラ・デルヴィーニュなんですか。よく通る国道沿いにこれと同じ写真を使った大きな広告塔があるのですが。