やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ビジランテ」鑑賞感想


2017年12月公開
監督、脚本:入江悠
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あらすじ:埼玉県渡市。神藤家3兄弟の長男一郎は父の首を刺した夜に失踪した。次男二郎は渡市の市議会議員となり三郎はデリヘル店長となっていた。父が亡くなり一郎が突然現れた。父の遺した土地は父の遺言によって一郎のものになっていたが、その土地を巡って3兄弟は凄惨な事態に巻き込まれていくこととなる。
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 靴脱げ。
 いやぁ、またすっごい作品が来てしまいましたね。こちらでの公開が3月10日となりまして世間から遅れての鑑賞となりました。こういうところも地方と都会の差というやつです。
 渡市は架空の地ですが、入江監督が毎度舞台に使っている深谷市なのは明白です。深谷市というところは絶妙なロケ地なのだと思います。東京の通勤圏だけど田畑が広がっていますし、都市の規模も町ほど小さくありません。
 それにしても、今回は桐谷健太さんの演技がヤバい! 血まみれよりも真っ赤になった顔に脂汗ですよ。迫真の演技とはまさにこれです。そして、篠田麻里子さんもまたどう考えても夫のために枕営業している妻ですね。こいつはすげえや。
 一郎の言う「守ってきたものはあるのか」に対して三郎も命を削って守ったものがありました。
 ところで、さぶちゃんのデリヘルの姫たちですが、きれいすぎます。あのレベルなら1時間5万でもおかしくないのではありませんか。そのへんはリアルじゃないですね。凄まじい暴力ももはやリアルではありませんでしたが。ただ、地方と東京の格差、人々の格差、田舎の実情というものはむき出しにされてしまいました。
 すんげえ作品でございます。