やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「羊の木」鑑賞感想


2018年2月公開
監督:吉田大八
脚本:香川まさひと
原作:「羊の木」山上たつひこいがらしみきお
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あらすじ:富山県魚深市役所に勤める月末は課長から新たに転入してくる6人を出迎えるように指示された。彼らは市役所が職場と住まいを提供しているが、全員刑務所を出てきた者たちだった。政府と市役所が連携した今までにない地域振興策だった。このことを知る者は月末と課長のみで6人が接触しないように注意を払うが、このことを知った職員が6人を市内の祭りに集めてしまう。
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 こいつぁまたすげえのが来ましたなあ! いつものごとく原作未読です。
 吉田大八監督には参ります。もう、あれですよ、社会が元受刑者を受け入れるべきとかそういう話は置いておきましょう。それを言い出したら話が終わりませんからね。この映画が無事に終わるのかどうか、最後まで本当に緊張していました。もうやだー。あくまでエンタメ作品としてこの作品を扱いたいです。
 まず、映画が始まってすぐ出てくる魚深市役所の建物ね、あれは魚津市役所です。私は魚津市役所に行ったことがありますからね。のろろ祭りで練り歩く商店街も私は通りました。魚深駅ももそうです、間違いなく魚津駅です。魚津水族館は実在しますが行ってません。魚津市に断崖絶壁はありません。
 というわけで、杉山はほんまに悪い奴やで! 見た目同様か! おまえのせいで何もかもめちゃくちゃだよ! でも、遅かれ早かれ最後はこんなことになったのかなと思います。杉山は船舶免許持ってるんですかね?
 のろろ様が崖から落ちて、崖の下の海ではなく漁港からのろろ様が引き揚げられたのはなぜでしょうかね。何か理由はあるのでしょうか。
 床屋のにいちゃんはテントの件から出てこなくなったので心配してましたが、よかったです。無事でした。元ヤクザも介護士も救いがあってよかったです。掃除屋のねえちゃんは救いがないですね……大丈夫かな?
 納得いかないのは1点だけです。介護士さんがなぜお父さんに惚れたのか。惚れる描写がいきなりすぎて納得いきません。
 美しい星はちょっとアレでしたが、吉田大八監督は次はどんな厄介ごとを作品にするのでしょうか。たまりませんわ。楽しい作品をお願いします。