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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「キングスマン ゴールデンサークル」鑑賞感想


監督:マシュー・ヴォーン
脚本:マシュー・ヴォーン、ジェーン・ゴールドマン
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あらすじ:麻薬王のポピー・アダムスがキングスマンを壊滅させた。生き残ったエグジーとマーリンはヒントを得て米国ケンタッキー州へ飛ぶ。醸造所でキングスマンのような施設に潜入し、ステイツマンという組織に助けられることとなった。さらにガラハットと再会する。ポピーの企てを探り、ゴールデンサークルを壊滅させようと動き始める。
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 2018年一発目の映画館上映作品鑑賞となりました。前作が最高にぶっ飛んだ作品だっただけに、しかもあまりにも規模のでかい話だったのでそれを超えることはまず無理であり方向を変える必要がありました。なので期待値はやや低めではありましたが、それなりに楽しめた作品になっていると思います。
 前作のサミュエルLジャクソンには彼なりの地球思いな正義があったのに対してジュリアン・ムーアは善悪無し、単なるイカれた悪でした。ただしステイツマンの某氏にも自分なりの正義があってその正義を信じて行動するというのもありましたね。ゴールデンサークルという組織も奥深さがなくてあっさり片づけられているし、2500億ドル稼いでいるのだからもっと防御に金をかけるべきでしたね。キングスマン壊滅に成功しちゃって安心してしまいましたかね。念には念を入れておくべきです。
 途中のあのエロは何ですか。いったい何なのですか。「おっ! おおっ! おおおっ! お、おう……」となりました。あそこへ近づく指、忍びこむ指からの……お、おう。そりゃそうですけど、だったら最初から期待させるなよ!
 また、ヤクブツの扱いについて、ポピーは砂糖、酒、たばこのほうが危ないことを唱えるのですが、その言葉は悪人の戯言としてジンジャーの一言によって片づけられてしまいました。そのあたりには少々私としてはむず痒いものがあります。
 それにしても今作は仲間が死にすぎです。仲間どころか友人や愛犬まで殺すのですよ。この映画は鬼畜でございますね。終盤にはあの方まで。3作目ではエグジーの嫁子供も殺してしまいそうな勢いじゃないですか。
 ステイツマンの成り立ちはほんの少しだけ触れられましたが、ステイツマンを主軸としたスピンオフもありそうなのでそこで詳しく語っていただきましょう。作中ではやたらとガラハットがステイツマンを敵視するものですからもしかしてステイツマンの創始者キングスマンと喧嘩別れした過去でもあるのかなと勘繰りました。
 前作は設定の無理さをむちゃくちゃな愉快痛快アクションで吹き飛ばしていたのですが、今作はその勢いが足りないなあと思います。なんだか小さくまとまった感じがありまして、そうなると設定の無理さを片づける勢いまでなくなっていて苦しいです。上映時間内できれいにまとめた感じはありますけども。それと、チャニングテイタムさん、あんた、寝てただけですなあ。次回作では何やら動きを見せてくれそうな感じなので期待しますよ。
 というわけで、キングスマンゴールデンサークルでした。