やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「オリエント急行殺人事件」字幕鑑賞感想


監督、製作、主演:ケネス・ブラナー
脚本:マイケル・グリーン
音楽:パトリック・ドイル
原作:アガサ・クリスティ
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あらすじ:エルサレムで事件を見事解決してみせた名探偵ポワロは英国で起きた事件を捜査するという急ぎの依頼を受けた。そのためイスタンブールからカレーへ向かうオリエント急行に乗り込む。その車内で殺人事件が起き、ほぼ同時に列車は雪崩に巻き込まれて脱線した。ポワロは一癖も二癖もありそうな乗客を調べていくことになる。そのうち衝撃の事実が次々と発覚していく。
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 ジョニー・デップが殺されて死体を演じるなんて、まずはそこが衝撃的でございます。
 駅に停まるたび使っている階段なのですが、もしかしてすべての駅に設置されているのでしょうか。それが気になってしまいました。そうだとしたらさすがオリエント急行です。ところで、ほぼ同じ経路をたどる列車としてバルカン超特急もありますよね。映画「バルカン超特急」も面白いのでぜひご覧ください。
 まず、エルサレムでの事件ですが、正直な話、そこが最もドキドキした部分です。キリスト教イスラム教とユダヤ教ですよ。舞台もエルサレムですよ。あの3人の誰を犯人にしたとしても間違いなく国際問題になるじゃないですか。この作品が大炎上してしまうと思いましたよ。ちょうどトランプ大統領エルサレム首都発言もありましたし。でも、犯人は英国の警察官だったので一番良い落としどころに安心しました。良かったです。パレスチナ問題はイギリスが原因として最も大きいですもんね。
 車両のドアが上品ですね。豪華車両らしいデザインです。オリエント急行は美しい青に包まれていて、雪の中でよく映えていました。けど、4両しかつないでいないのですか。乗客が少ないから4両に減らしていたのでしょうか。それとも普段から4両で走っているのでしょうか。事件が起きたりポワロたちが過ごした客室がちょっと狭いなあと思いました。食堂車などは広々したデザインなのですが。
 最後に、事件の決着のつけ方には疑問があります。善悪のつけようがなくてあの決着としたのは納得がいきません。加害者たちの情状酌量を加味して殺人を犯した事実を隠ぺいしたわけですが……やはり全員有罪にすべきだったのではないでしょうか。これでは、復讐してもいいよということになると思います。そのあたりのバランスが崩れてしまってポワロの髪もぐしゃぐしゃです。
 というわけで、2017年映画館での映画鑑賞は終わりー!