2017年7月米国公開
監督:ジョン・ワッツ
脚本:ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー、ジョン・ワッツ、クリストファー・フォード、クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
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あらすじ:チタウリとの戦いから、瓦礫撤去を任されていたエイドリアン・トゥームスはスタークと政府が設立したダメージコントロールによって職を失った。恨みに思った彼はチタウリの残骸を利用して兵器を作り密売するようになっていた。それから8年後、ピーター・パーカーはアベンジャーズの内紛でスタークから認められる。スタークの開発したスーツで街の犯罪行為を阻むため戦うようになっていた。そんなある日、ピーターはエイドリアンたちの武器密売現場に出くわす。
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アベンジャーズとスパイダーマンをつなげるための無理やりなリブートになるのかなと思いきや良作じゃないですか、これ。
ピーターがなぜスパイダーマンになったのか、わずかな説明セリフで終わらせて、あとはひたすらピーターの日常を描いていきます。
何よりも最後の、エイドリアンとピーターの決戦が良いです。スタークにスーツを取り上げられて、自分の力だけで戦うことになります。作中の彼は一貫して悪い奴をこらしめるけど死なせはしません。最後もそうです。そんな姿が等身大の身近なヒーローとして、なぜか目新しいのでした。キックアスは何の能力もないヒーローが悪い奴を殺してしまいますよね。そういうところが全然身近じゃないのですが、それよりも今作のピーターが何よりも身近でかっこいいヒーローなのです。これこそ本当のヒーローだと再認識させられます。ヒーローはこうでなくっちゃ。悪い奴でも最後は助けて、それが悪い奴も改心させてしまうのでした。
そんなスパイダーマンの大ピンチ、しょんぼりしょぼしょぼなときもあった彼の前にアイアンマンが現れていいところを持っていっちゃうあたりも見どころです。シビルウォーではトニー・スタークに対して不信感を抱きましたが、スタークだってやっぱりヒーローです。
キャプテンはちょっとかわいそうだな……。
DCは散々、そもそもアベンジャーズ以外のヒーロー映画はどれもこれもダメダメですが、なぜアベンジャーズだけ良作ぞろいなのでしょうか。
今後もまだまだ目が離せません。アベンジャーズは飽きさせません。