やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

「王者-23」4周年記念祭


 4周年を迎えて、新たなステージに入った王者-23さんです。
 これまでこちらの店はつけ麺を出したことがありました。しかし、つけ麺は滅多に提供されてこなかったのです。そのために私は王者のつけ麺を食べたことがありませんでした。さて、6月に5日間ほど店を閉めてリニューアル、厨房を改めたようですね。それはつけ麺を提供しやすくするための改装だったようです。そして、7月2日、ついに久々のつけ麺提供となりました。
 この度は予告では魚介とんこつつけ麺でした。ところが前日に突然濃厚煮干つけ麺の提供を予告したのです。王者にいったい何が?
 煮干にハマっている私はますます期待しました。

 こちらがその「濃厚煮干つけ麺」です。麺も一新されました。トッピングのローストポークは今回限り阿波ポーク使用です。
 わたしは新たに開発された燻製味玉とローストポーク×3をぶちこみました。
 その味は!
 煮干スープはやや雑味も含んだ濃いものです。
 麺はもちもちと歯切れの良さの間をいく絶妙な加減です。
 阿波ポークを使ったローストポークは歯応えがありながら歯切れも良い、臭みもない、いつもとちがうものです。
 燻製味玉は燻製が効いていますね。
 最後のスープ割りがこれまたさらさらと飲んでしまえる良いお味です。

 夕方、スープが煮干から魚介とんこつへ切り替わったことを願いつつ再びの来店です。魚介とんこつになると鳥チャーシューがついてきます。臭みなどはないですが味がまだ弱いです。さて、魚介とんこつスープは魚粉でごまかしたものではない本物なのですが、神戸の繁田、京都のたけ井などなどの魚介とんこつつけ麺がどれほどうまいか再確認させられるものでした。
 総評させていただくと、王者-23さんのこのたびのつけ麺はいくつかある徳島のつけ麺屋さんでも随一といえるのではないでしょうか。スープだけで比較すると六根さんが徳島トップとなるでしょうが、麺とトッピングを含めたら王者-23さんが抜けたといえます。ただ、安定してこのレベルを提供できるかどうかですね。
 それなりには京阪神で食べ歩きしている私です。今のところ食べログ百名店西日本ラーメン部門は35店舗を食べました。京阪神まで足を延ばす以前は徳島ラーメンこそ至高だと思っていたのですが京阪神のラーメンのうまさを知ってしまうと徳島ラーメンなんかどうでもよくなってしまいました。しかし、そんな徳島でも改良を続けてがんばっているお店はあります。その一つが王者-23さんなのです。そんな王者-23さんには是非とも京阪神、いや、東京のラーメンにも匹敵、凌駕する名店に成長していただきたい! 煮干の味の精度を上げていただきたい! 関東でも修行なさったという王者-23さんにはこのように強く期待を寄せています。京阪神まで行かなくても地元徳島でうまいラーメンが食える。そんな日が来ることを願っています。
 王者-23さんでつけ麺を食べた前日は兵庫県伊丹市のがふうあんさんでこれまでで最高の煮干ラーメンを食べました。はっきり申し上げますと王者-23さんは相手にならない煮干の味です。
 王者-23さんの店長はお若いのですね。まだ27歳だとか。まだまだこれからいくらでもうまいラーメンを生み出してくださるはずです。とはいえ、もう既に徳島のラーメン界を背負うほどになっているのではありませんか? 京阪神や関東の名店の味ももちろんご存じなのでしょう。神戸の縁、大東鴻池新田の麺や而今和歌山県有田の清乃……店長はきっと食べたことがあると思います。だからこそ徳島ラーメンを出しつつも煮干のラーメンを提供してくださるのでしょう。そんな京阪神や関東の味を超えてくださると信じております。
 あまりにも出過ぎたことを申しました。何様だよ!というのは承知の上、このブログが炎上することも覚悟の上で申しました。どうせ誰も読んでないし、ラーメンど素人がうまいラーメンを地元徳島で楽して食べたいと願うだけではありますが、とにかく4周年おめでとうございます。これからも末永く繁盛することを願っております。