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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」鑑賞感想


2017年6月公開
監督:入江悠
脚本:平田研也入江悠
原作:韓国映画「殺人の告白」リメイク
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あらすじ:1995年、阪神淡路大震災オウム真理教による事件が起きた誰の記憶にも残る年に連続殺人事件が起きた。2010年にそれは時効となりその翌日に死刑となりうる重大刑事事件の時効が廃止された。さらに年月は流れ、2017年に犯人が名乗り出た。しかも事件を詳細に記した書籍を伴って。日本中がその作者に振り回されることとなる。
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 この事件は民事事件として訴えることが可能なのではないかと思いましたが、民事の場合時効20年というものがあるようで、民事でも訴えることは不可能でした。
 さて、みんな大好き入江悠監督作品です。非常に少ない予算の中で作る単館系作品であれば入江悠監督は光るのではないかと考えていて、今作に期待はしていませんでした。サイタマノラッパーシリーズが良すぎて、ジョーカーゲームもいまいちだと思っていた私です。
 ただ、今作の場合は「犯人は誰なのか」を追いかけるサスペンス要素が強く、それを楽しめるようになっていました。要するに、藤原竜也は犯人ではなかったのです。
 観る前から、こいつ絶対犯人じゃないだろと予想していました。連続殺人事件のそれぞれの被害者と何かしら関係があって、むしろ藤原竜也が被害者たちに何かをされた『被害者』であり、その復讐劇なのではないかと考えていました。というわけで原作となる「殺人の告白」を観ていません。観ていたら、何がどうなるのか知っていたわけですね。確認しましたが、あらすじがほぼ同じです。
 土竜の唄でも組長をやっている岩城滉一、編集者の女性など深く関係しているけど、印象に残らないなど人物描写が一部雑かなと思うところもありますが、なかなか面白い作品に仕上がっています。
 ジョーカーゲームといい、今作といい、派手なエンタメに振っていますね。この先もこの流れでしょうか。次作「ビジランテ」公開を控えている入江監督、追い続けましょう。