やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「虐殺器官」鑑賞感想


2017年2月公開
監督、脚本:村瀬修功
原作:伊藤計劃虐殺器官
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あらすじ:サラエボが核爆弾テロによって消滅した。対策としてアメリカなど先進国は厳重な個人情報管理体制を構築する。市民の自由と引き換えに安全を手に入れた。しかし、後進国では虐殺行為が急増した。事態を重く見たアメリカは首謀者と思われるジョン・ポールの行方を追い、暗殺しようとする。シェパード大尉は仲間とジョン・ポールの情報があるプラハへ潜入した。交際していると思われるルツィアに接近するが、逆にジョン・ポールに捕まる。そこで『虐殺器官』というものが存在することを聞かされる。
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 原作既読です。おや、珍しいですね。
 人工筋肉がどのような絵になって登場するのかそれが一番気になりました。なるほど、こういう絵になるのですか、なるほど。航空機やi分遣隊が使うポッドがどんな感じになるのかということですが、なるほど。
 鑑賞中はなるほどなるほどという感じでした。
 作品をそれなりにうまくまとめたのではないでしょうか。115分というギリギリ120分以内はがんばったと思います。とりあえず虐殺器官というお話が理解できる程度によくおさまっていると思います。
 紆余曲折があって公開となりました。それがちょうどトランプ大統領の出現と合わさっています。ジョン・ポールもアメリカファーストをやりたかったわけですよ。トランプ大統領が本気を出せばこんな世界になってしまうのでしょうか。果たして、それが悪いことなのかどうか、アメリカの中の人々は良いことだと思うし、その外の人々にとっては最悪です。
 アメリカファーストも見る方向によってはあまり責められるものではないのかなと思う今日この頃です。自分たちさえよければそれでいい、他者を犠牲にして生きていく、日本もそうだと思うのです。政治とか経済とか国家間に限らずあらゆる場面で言えることだと思います。