やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「沈黙-サイレンス-」鑑賞感想


監督:マーティン・スコセッシ
脚本:マーティン・スコセッシ、ジェイ・コックス
原作:遠藤周作『沈黙』
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あらすじ:ポルトガルイエズス会にいるロドリゴ神父とガルペ神父はフェレイラ神父が日本で棄教したという話を聞いた。信じがたいことであったが2人は日本へ行きフェレイラを救うことを決意する。マカオでキチジローという日本人の案内で日本へ渡った2人はトモギという村で日本の信徒が弾圧されている現実を目の当たりにする。果たしてフェレイラと会うことはできるのか。
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 原作は未読です。
 はっきり言って宗教が嫌いですから、この作品が全然頭に入ってこなかったです。おかげで今作は苦痛でした。これだけ宣教師を殺しておいてよくもまあ当時の日本で薩英戦争みたいなことが起きませんでしたね。十字軍を送り込まれてもおかしくない案件じゃないですか、これ。
 結局はロドリゴもフェレイラも仏教を理解しようとしていないじゃないですか。お互い様じゃないですか。至るところに神が宿る日本の宗教観、それって仏教というよりも神道でしょう。そもそもなぜ当時の日本がキリスト教を弾圧したのか江戸幕府の思惑が作中で語られませんし、少し卑怯ではないでしょうか。
 宗教なんてものは争いしか生まないですよ。うちの親だって、うちは真言宗ですけど仏教以外を理解しようとしていませんし。私は、寺社仏閣などは歴史的な建造物や文化財という認識しか持っていません。宗教を排除しようとする私の考えのほうが争いの原因でしょうけど、生理的に受け付けませんわ。
 それにしてもキリスト教だけですよね、世界中に宣教師が出ていってキリスト教を広めようとしているのは。他の宗教はそういうことをしたのでしょうか。インドネシアイスラム教が広がったのはなぜでしょう。