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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「新宿スワン?」鑑賞感想


2017年1月公開
監督:園子温
脚本:水島力也
製作:山本又一朗
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あらすじ:ヒデヨシが死んで1年が経った。バーストは合併して組織内部が飽和状態となり、全日本酒販連合会が大規模店舗を出店するという横浜へ進出することとなった。横浜は滝率いるウィザードが宝来会を後ろ盾として完全に牛耳っている。滝と因縁のある関に龍彦をつけて送り込み勢力圏の拡大を図る。一方で、ヒデヨシの死後に洋介が姿を消しているが横浜にいるらしい。洋介の行方も探すこととなる。
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 続編を作るなんて監督初めてですね。新宿スワンだし安心して鑑賞できる映画だろうなあと思いました。ところが、アクションの場面は面白いものの、それ以外の場面は何かおかしいです。
 なぜこんな映画を撮ってしまったのか、園監督は三池監督のテラフォーマーズみたいに家族を人質にとられて仕方なく撮らざるをえなくなったのではないでしょうか。いや、なんでもないです。
 何しろヒデヨシの死んだ原因も解明されるような感じだったのに曖昧というか納得のいかない結論が出ました。
 それに、広瀬アリス演じるマユミは多額の借金を背負っているために龍彦のスカウトを受けて、ムーランルージュで働きはじめたものの闇金融から借りている借金は減るどころか増え続けて龍彦が闇金に乗りこんだら……ですよ。絶望したマユミは龍彦の目の前で橋から飛び降ります。ところが水面からの高さがほとんどありません。そのせいで必死で止める龍彦がバカみたいというかなんというか。
 コンテストは人数の多いほうが勝ちなのか、質の高いほうが勝ちなのか、よくわからないまま進みました。
 何から何まで曖昧な仕上がりになっている新宿スワン?です。アクションはさすがですけどね。
 私はリアル鬼ごっこもひどい出来だったと思いますがそれ以降の監督は何かおかしいのではないでしょうか。