やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「SCOOP!」鑑賞感想


2016年10月公開
監督、脚本:大根仁
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あらすじ:中年のカメラマン都城静は芸能人のスキャンダルばかりを追っていた。雑誌SCOOPの女性副編集横川定子が新人女性記者行川野火を都城につけた。まさに最悪の仕事である芸能人スキャンダルの追跡に呆れるばかりの行川は都城の過去を少しずつ知り、彼の友人である源などと会っていく。
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 都城の仕事やSCOOPという雑誌が良い悪いなんてことに言及したら負けです。人としてありえないのですし、これを求めている我々読者も撮られるほうもみんなクソなんですから。
 大根監督は「モテキ」や「バクマン。」を撮ってきた方ですから間違いないと思いましたし、たしかに間違いなかったです。
 それよりも、こんな仕事に甘んじている劇中の彼らの日々を楽しみましょう。クソなものを追いかける彼らの本気を楽しむ映画です。一番笑ったのは、リスです。足を広げたリスの股がツルツル。声を出して笑ってしまいました。
 福山雅治リリー・フランキーの演技がたいへん良いです。「そして父になる」とはまるっきり反対の演技に度肝を抜かれます。リリー・フランキーのほうはイカれた役が多かったのですが、今回は特に良い意味でひどいです。
 二階堂ふみ福山雅治の絡みもよろしいです。
 ただ、この雑誌にかかわっている皆さんが夜遅くまでたいへんなんですよ。それがずっと気になっていました。仕事が楽しいからやっていけるのでしょうね。そうじゃなかったら無理でしょう。
 この映画のクライマックスについて、これまでパパラッチをやってきた都城として良いケリのつけ方になったのではないかと思います。それでその写真を載せるかどうか紛糾しました。載せたくない理由が「尊厳」でしたが他人の尊厳を食い漁るのは良いが自分たちの尊厳はとても大切だというふうに聞こえます。ただ、載せたくないと主張した馬場は容疑者の顔を撮ることにも反対したのでそのあたりは一貫しているかなと思います。さて、そのあとのスタッフロールに入る前の街並みを映したところはミニチュア画像処理が施されていたように思うのですがどうでしょうか。本当にミニチュア処理をしていたのであれば、この映画の内容はしょせんおもちゃの世界のフィクションなんですよと表現したかったのでしょうか。
 五反田……鶯谷……東京は魔境ですな。