やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

シン・ゴジラ鑑賞感想 第2形態


 2度目の鑑賞です。
 福島県いわき市で鑑賞してきました。福島県に行っていまして、時間ができたので鑑賞しようと思いました。意味のある鑑賞になるのではないかと考えた次第です。
 いわき駅前のポレポレいわきという少し古い映画館です。古いといっても部屋数が多いですね。
 まず気になったのは、遡上するゴジラによる津波みたいな場面とそのあとの倒壊家屋の場面です。このときの劇場内がどんな感じだったのか、それが気になりました。前のほうに座っていたのでわからなかったのですが。
 さて、相変わらず石原さとみの演技が気になりました。擁護する意見もあったものの、やはりどうしても受け入れがたいです。
 ゴジラ出現までの矢口が巨大不明生物ではないかという具申ですが、それに対して一部の意見では、矢口がいくらなんでもこだわりすぎるという評価もありました。言われてみれば確かにそうだなと思いました。でも、2度目の鑑賞では、これは展開が早いために矢口がそのような具申をした流れを汲みとれなかった方々の意見ではないかと思います。矢口が巨大生物が原因ではないかと考えた要因はしっかりと用意されていたと思います。
 1度目の鑑賞から少し経つと、完璧な名作とまでは言えない、粗もあると思っていたのですが、2度目の鑑賞で粗も飛んでしまいました。なんだか、ますます私の中で評価を高めてしまいました。
 1度目では鑑賞中と鑑賞後に涙が止まらなかったですが、今回はそれはなかったです。1度目よりも2度目のほうがさらに上映時間を短く感じました。2時間以内に抑えたのはすばらしいです。
 アクションが少なく会話劇が多い、またその会話劇が異様に面白いです。これは1度目の感想でも申しましたが「仁義なき戦い」に似たものを感じます。記憶に残るセリフが多い、聞き逃しても全体の流れに影響しない程度の会話が多い、とにかく会話劇が楽しい、このように私は思います。真似したいセリフがあるのは大切です。さらに、劇中のテロップです。これも仁義なき戦いのようではありませんか。
 あと、自衛隊の被害と米軍の被害ですが、圧倒的に米軍の被害が大きいですよね。日本全体の損失は言うまでもないのですが、自衛隊は人員の損失が出たものの、兵器そのものは大破2中破3なのに対して、米軍はB2を3機と大量の無人攻撃機を失っています。正直なところ、ざまあみろです。
 最後に、世界が、特にフランスが日本に対してやさしいですね。やさしくしてもらえるだけの外交をしたからこそですが、さすがに都合がよかったです。日本はまだまだ捨てたもんじゃない。フィクションだからこそですかね。まあ、でも、せめてフィクションの世界だけでも日本はまだまだ捨てたもんじゃないところを見たいし、見せてもらえてよかったのかなと思います。