やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

留萌線廃止前攻略の旅 その4

 留萌駅からは立ち客が出ました。ノーネクタイのスーツの集団が乗ってきたのです。それに、明らかに鉄ヲタの皆さんも乗ってきました。スーツの人たちはどうやら行政か何かの関係者ですね。廃止前の鉄道の現状でも見に来た感じです。
 鉄ヲタの皆さんは窓にカメラを特殊な何かで貼り付けたり、運転席の後ろに並んで立っていたりしました。これが鉄道廃止前の光景なのですね。中には、全駅下車を目指していると思われる方もいました。
 深川〜留萌と違って、留萌〜増毛は鈍足です。カーブが多いのと、ところどころで徐行しました。留萌から乗ってきた若い女性、外見がどう見ても鉄ヲタじゃない都会風の観光客が駅に停まるたびに駅を撮影していました。世の中はわからんもんですなあ。
 増毛に着くと駅舎の売店でビールと鮭とばを買いました。私は北海道に来るたびに鮭とばを探しています。国道制覇も目指している私は昔に佐呂間の国道でなんとなく土産屋に入りました。そこの鮭とばを買ったのですが、それがうまくてうまくて。ところがその店を覚えていないし、それ以降北海道に来て鮭とばを探していますが同じものに出会うことができません。今回の増毛駅のものも違いました。
 すぐに折り返しの深川行に乗りました。お客さんは少なめです。留萌線とはお別れです。さよなら、留萌線増毛〜留萌間。
 乗ったけど廃止された区間国鉄小松島線と阪堺電気軌道上町線住吉〜住吉公園間のみです。留萌線増毛〜留萌が3路線目となります。
 鉄道を維持する必要はないと思います。不採算ならバスにしちゃえばいいんですよ。ただし、公共交通機関は何が何でも維持すべきです。地域住民の足として残すべきなのです。それが鉄道である必要はありません。バスのほうが良い場合もあります。なぜなら、家のドアから鉄道車両のドアまでは遠いけどバスのドアなら近いでしょう。バス停のほうが数が多くて家に近いのです。それに、田舎の鉄道駅は高台の上に設置されていることが多いです。老人にとってはつらいでしょう。バスならそんなことはありません。鉄道は地域住民の足に不向きなのではないでしょうか。
 バスにしても赤字にはなるでしょうね。でも鉄道に比べたらその赤字は小さくできます。鉄道も維持しつつ道路整備までするのはおかしいです。もはや行政にはお金がないのだからどちらかをあきらめましょう。自動的に鉄道をあきらめることになりますが。鉄道にこだわるその気持ちはわかります。廃止反対はわかります。でも、お金がありません。というわけでバスにしましょう。観光客を呼び込んで鉄道を維持しようとするのもなかなか成功しませんし。

増毛駅に到着。廃止前だからこそのにぎわい。

増毛駅