やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「レヴェナント:蘇えりし者」鑑賞感想


2016年4月公開
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:マーク・L・スミス、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
原作:マイケル・パンク「蘇った亡霊:ある復讐の物語」
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あらすじ:1823年西部開拓時代、極寒の荒野で狩猟をしながら毛皮を集める集団がネイティブアメリカンに襲われた。大勢の死者を出しつつ脱出できたが、追撃や他のネイティブアメリカンを恐れて遠回りの山岳ルートで砦に戻ることを決めた。その道を詳しく知るヒュー・グラスは原住民との間につくった息子ホークを守りつつ砦を目指す。しかし、偵察の途中で熊に遭遇して瀕死となった。仲間が助けてくれたがグラスを連れて砦へ戻るのは困難と判断してフィッツジェラルドとホークとブリジャーがグラスとともに荒野に残った。フィッツジェラルドがホークを殺してブリジャーをだましてグラスを埋めてブリジャーと2人で砦を目指す。グラスは生きており、フィッツジェラルドへの復讐を誓う。
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 本当に実話を基にしているのですか。
 とても信じられないです。ファンタジーではありませんか。
 熊というのは強いのですよ。体長1メートルでも格闘家が負けるほどです。熊に遭ったら死ぬしかありません。昔のラジオ番組「サイキック青年団」で熊がどれほど強いかしょっちゅう話題になっていました。
 その熊に襲われて、瀕死になったグラスがある程度元気になったのがとても信じられません。体中が深い傷だらけになっています。そんな状態で極寒の荒野に放置されて、生還するなんて。
 しかも途中で川に落ちます。極寒の川なら当然体力をどんどん奪います。瀕死の体から体力を奪うのです。それでも生きて砦に戻るのですよ。ありえないでしょう。
 ネイティブアメリカンや白人の集団から逃げて、崖から落ちたり、それでも生還します。
 見ていられないし、現実味がないし、この映画は受け付けられませんでした。
 熊ってのは本当に強いんですよ。
 ところで、作中の日本語字幕は「原住民」だったり「インディアン」もありました。このあたりは、ちょっとどうかな。差別的な言葉の使用を気にするあまり間違えてしまったような気がします。
 当時の入植者が「原住民」と呼ぶのはおかしいし、インディアンでいいんじゃないかな、と。