2016年3月25日日米公開
監督:ザック・スナイダー
脚本:クリス・テリオ、デヴィッド・S・ゴイヤー
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あらすじ:ゾット将軍との戦いでメトロポリスに大きな被害を出しつつもスーパーマン:クラーク・ケントは人類を守り抜いた。しかし、やはり家族を失った人々や癒えない傷を負った人もいた。それから2年近くが経ち、バットマン:ブルース・ウェインはスーパーマンを人類の敵とみなした上で打倒するために活動していた。ブルースは、クリプトナイトを探し出して何かを企んでいるレックス・ルーサーを調べつつも、勝ちようのない戦いがやってくる。
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私の地元にある映画館の3DはXPANDというものです。これまで3Dメガネが重くて鑑賞に苦労していましたがそのメガネが変わりました。軽くて見やすくなりました。
さて、マーベルの映画が大量に公開されたあとのDCコミック初ヒーロー大集合ということで、後追いの感じがひしひしと伝わってしまう残念な公開となっております。
マン・オブ・スティールの評価が芳しくないそのあとのこれですからかなり厳しいものがあります。しかもスーパーマン以外のヒーローはすべてリブートなどをしないままです。
そのため背景が見えるのはスーパーマンだけです。バットマンのほうはゴッサムというドラマが放送されていますが、そちらはまったくと言っていいほど関係がありませんね。ブルースの両親が殺害される場面がバットマンVSにもあるのですが、ドラマのゴッサムとは違いました。なんだ、これ。どういうことだ、これ。他のドラマのアローなどでは関係しているようですが肝心のゴッサムが関係していないのはなぜでしょう。
アベンジャーズならドラマのエージェント・オブ・シールドが思いっきり関係してくるというのに、DCさんはそんなことお構いなしのご様子です。
マン・オブ・スティールでメトロポリスはひどい目に遭いました。その件について今作でしっかりと主軸に据えてきました。メトロポリスの激闘の裏で人々が苦しんだということです。
それがバットマンを怒らせたのでした。
ところがどっこいの展開が終盤にあります。ヒーローはやっぱりヒーローなんですね。
アベンジャーズとどうしても比較してしまうのですが、ヒーローたるもの、人々を救ってなんぼです。アベンジャーズではそれが描かれていますが、ノーランのバットマンでもマン・オブでも人々を救う場面がほとんどありません。救う場面がないわけではありませんが、それは新聞記事やニュース映像でしかありませんでした。それも今作を観終わってみると狙った演出でもあったと思います。
それにしても、やはりバットマンはただのひとですね。終盤に本当の敵が登場します。そいつの戦いでは傍観しているだけ、もしくは逃げるだけで良いところがありませんでした。バットマンは好きなんですけど、スーパーマンやワンダーウーマンなどといっしょに戦うのはやめたほうがいいのではないでしょうか。
とにかく、仕切り直しのバットマン映画シリーズを観たいです。2021年にベン・アフレック監督で予定されているようですがあまりにも先の話なのでどうなることやら。ベン・アフレックが演じるブルースも良いですね。暗い面が出ています。
最後に、映画とは関係ないけどマーベルとDCの女性率についてDCのほうがはるかに女性率が高いとは思いませんか。ワンダーウーマンやスーパーガールやバットガールなど。気になります。スーサイド・スクワッドが楽しみです。