やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「アーロと少年」鑑賞感想


監督:ピーター・ソーン
脚本:メグ・レフォーヴ
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あらすじ:恐竜は大量絶滅を経験せずに農耕牧畜をするほど進化を遂げた。長首竜の家族として生まれたアーロはひ弱で怖がりな性格だった。それを見かねた父が食料を盗む動物を追いかけて殺させようとする。しかし父は突然起きた濁流に飲まれた。父を失った家族は苦しい生活を強いられる中で再び食料泥棒を見つけたアーロも川に転落してしまう。
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 水の表現が美しすぎます。もはや実写です。映像がとにかくすばらしいです。ますます進化したピクサーでした。
 農耕牧畜を始めたばかりの頃だから何かの道具や機械が出てくるなんてことはなくて、皆はまだ自分の手足で農耕牧畜をやっています。当時の生活の再現度はもしかしてかなり高いのではないかと思います。恐竜だからこそ道具が発達していない、なぜなら道具をうまく使いこなす手足がないから。でも恐竜には恐竜の独特の体があって体そのものが道具になるともいえるわけです。たとえばアーロの家族は体で農耕をしていました。特に畝を造る場面です。これは感心すべきではないでしょうか。
 誰だって恐怖は持っているんですね。それを克服するために、といってもアーロの場合はあまりにも過酷な状況に投げ込まれたんですよ。強くならざるをえないじゃないですか。見てらんないですよ。
 その状況から抜け出すことができたアーロはもともと強かったのではないでしょうか。
 アーロが川に流されるとき兄弟が不在だったのは気になりました。もしかして兄弟は父の死をきっかけに家を出たのかなと思いました。
 それと、父は本当に死んだのか疑問でした。実は生きていてどこかで再会するのではないかと思っていました。はっきり死んだという描写がなかったですから。
 アーロの肌がちょっと気持ち悪かったのはここだけの話です。爬虫類は苦手なのです。
 製作費3億ドル近いそうです。おそろしい金額ですな。
 いつもの短編アニメのほうは『ぼくのスーパーチーム』です。一瞬イスラムかなと思ったけど多神教だから仏教かヒンズーでしょうか。調べてみるとヒンズーの監督自身の経験に基づく作品ということでした。
 それでは、また次回のピクサーをお楽しみに。