2015年11月14日公開
監督:ガイ・リッチー
脚本:ガイ・リッチー、ライオネル・ウィグラム
音楽:ダニエル・ペンバートン
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あらすじ:ベルリンの壁が建設された。ナチス残党が核弾頭を開発しつつあったため、対立が深まる米ソ冷戦下でCIAのスパイであるナポレオン・ソロ(ヘンリー・カヴィル)はKGBスパイのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)と組む羽目になる。そのときギャビー(アリシア・ヴィカンダー)が核弾頭開発阻止の鍵を握る女性として、クリヤキンが婚約相手を装い行動を共にすることになった。
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とにかくオシャレ!
それ以上何と言えばよいのやら。映像から音楽まですべてにおいてオシャレです。舞台が1960年代だからなおさらそのオシャレ度が増すってなもんでしょう。画面分割や同じ場面を戻ってまた別の角度から流すというやり方もますますオシャレですし、もうオシャレ以外に言葉が出てきません。
罪を問われてスパイをやっているソロ、ソ連ならではの素性を持つクリヤキン、酔った勢いで暴れるギャビー、それぞれのキャラ付けもよろしいじゃないですか。敵はまたナチス残党か! おまえら、ナチス大好きだな! と思うところはありますが、オシャレです。その敵のキャラもよろしいじゃないですか。鼻もちならない淑女とグラサン男がええ味を出していて、強烈な印象を残した拷問大好き男もいます。
最高なのは、クリヤキンがボートに乗っていてソロがトラックに乗っている場面です。まあ、ご覧くださいな。良いと思いますよ。
ガイリッチーのオシャレにやられてしまいました。なんか、すっごくだまされている気がします。「単なるオシャレだけであって、核弾頭を追うスパイ映画としての緊張感がない」というのもごもっともですが、そんなスパイ映画をここまでオシャレにできてしまうのはすごくないですか。そこの演出には脱帽でしょう。
ちなみに、ギャビー役のアリシア・ヴィカンダーがかわいすぎやしませんか。エクス・マキナで注目された役者ですか。今年公開のSF映画なんですね。それも観なきゃ!