やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」(4DX版)鑑賞感想


2015年8月公開
監督:樋口真嗣
脚本:渡辺雄介町山智浩
特撮監督:尾上克郎
音楽:鷺巣詩郎
撮影:江原祥二 特撮美術:三池敏夫
原作:諌山創
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あらすじ:巨人によって文明が崩壊した。人類は三重の高い壁を築いてその中で生き永らえていた。100年以上の平和が続き、もはや巨人は伝説に近いものとなっていたが、ある日突然壁より大きい巨人が出現して壁が破壊された。大勢が死に、アルミン(本郷奏多)は家族を亡くし、エレン(三浦春馬)もミカサ(水原希子)を失った。それから2年、壁の穴をふさぐための作戦が決行された。経験のある兵士が失われた中でエレンなど経験の浅い若者たちがその作戦に参加した。
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「これより! 県外調査を始める!」
 わざわざ松山まで高速道路をぶっ飛ばして、4DX版で鑑賞しました。もう一度言います、4DXでの鑑賞です。
 さて、進撃の巨人実写化を聴いたときは、あーあやっちゃったと思いました。それよりも驚いたのは町山智浩が製作に参加することでした。町山さんは、この映画のせいで映画評論家としての自分の評価を下げてしまうだろうと思いました。
 大勢の人を狂わせる作品になるだろう……。
 そんなこんなで映画ができあがって、試写会が行われると、私はツイッタ―で町山さんをフォローしているので町山さんの必死な進撃の巨人絶賛RTがあふれるようになりました。それがますます不安にさせてくれました。
 町山さんのたまむすびでの進撃の巨人解説も何やら言い訳になっていましたし。
 そんなこんなで8/1がやってきました。事前にチケットをネットで購入しておきましたよ。いざ劇場に入ってみると満席じゃないですか。松山の4DXは7/4にできたばかりです。
 では、進撃の巨人感想ですが、たいへん面白かったです!
 4DXは初めてではありません。福山で体験済です。そのときはワイルドスピードでした。
 今回の劇場内は、雰囲気がすばらしいものでした。どの客も声を上げていました。大きな笑い声、驚く声です。隣のおっちゃんも「うおお」って。どのお客さんも「こんなの初めてー!」状態でした。これだよ、これ! この雰囲気こそ4DXだよ! 福山のときは静かだったんですけどね。
 何よりも巨人のお食事シーンがすばらしいです。某三角締めさんがそれらのシーンをスニッカーズを食べる画像で表現していましたが、まさにそのとおりでした。ばりばりもぐもぐ。
 人間にかぶりついたときにもちろん血がブシャーッとなります。4DXだから代わりに水が吹き付けられました。そのときはただの水なのに本当に血をかけられたようで手で覆ってしまいます。
 この映画は巨人が人間を食べる映像こそにすべてが詰まっていると思います。詰まっているというか、これにつきるというか。血肉が飛び交う残虐な映像をよくぞやってくれました。
 長谷川博巳演じるシキシマさんがかっこいいです。惚れました。初登場シーンは笑ってしまうほどのカッコよさです。ミカサとの間に何かありそうですけど、どこまでイッてる関係なんですかね。シキシマさんはさん付けです。
 サシャはもともと好きなキャラだったし、桜庭ななみ演じるサシャも良いですな。もうちょい元気な感じがほしかったですけども。桜庭ななみがかわいいというのが一番大きいかもしれません。
 ハンジね。ゴーグルね。いいですね。ゴーグルの女の子って最高です。ゴーグルキャラには個人的に思い入れがありますからその補正もかかっています。石原さとみのハンジもかっこいい!
 それ以外のドラマはどうかな。あと、立体機動装置もどうかな。
 付き合っているフクシとリルがバカップルです。そんな状態からどうしてリルがかなり強い戦士だということを理解しろというのですか。途中で「無理!」と取り乱していたじゃないですか。そのへんは、dTVのスピンオフ「フクシ・リル編」を観ないとわからないのでしょうけど、映画の中だけで理解が及ぶようにやってほしいです。そもそも、リルの暴走はいったい何ですか。あれだけ上半身になったフクシにしがみついて喚いた直後に場面が代わったら暴走するのはいただけません。その間にいったい何があったのか。愛した男を殺された怒りをぶつけたのはわかるけど、喚いている状態から怒りをぶつけようとした過程が抜けているのでダメです。
 サシャの弓矢についても、あれだけ正確に目を射抜いたのにそのあとの巨人に対してはやや焦りぎみで腕目掛けて乱射したのもダメです。
 フクシとリルがギシギシアンアンやっている場面に対して、危険な敵地で何やってんだよという批判は、戦時中ならよくあることだと思いますのでアリです。
 立体機動装置は、実写化が難しいですね。やはりアニメのほうが動きなどをよく描けているでしょう。そもそも画面が見づらくてどこからどこへ向かって跳んだのかよくわかりません。
 ミカサはエレンに対して複雑な心情をお持ちのようですが、本当の気持ちはミカサの手を見たらわかりました。ああ、手のアレに気付いてよかったー。
 冒頭のとても大きな巨人が壁を壊しているときにどうして隕石みたいなものが降り注いだのか、それの説明もほしいところです。
 あとは、多くの駄作に係わっている渡辺雄介町山智浩がどんな接し方をしていたのか気になります。
 最後に、9月19日公開の「進撃の巨人 エンド・オブ・ザ・ワールド」を待つとしましょうか。どんな終わり方なのでしょう。少なくとも人類側の勝利を見せてほしいです。4DXだったからこの映画を楽しめたという可能性が大きいですけど、三浦春馬水原希子は個人的に嫌いな俳優なのでそれを乗り越えて楽しめたからやはりこの映画は面白いんですってば! 言うなれば最高にヌケるAVですかね。