2015年4月公開
監督:橋本昌和
脚本:うえのきみこ
原作:臼井儀人
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あらすじ:双葉商事に勤める野原ひろしは突然メキシコ転勤を命じられた。希少なサボテンがたいへんおいしい果実をつける。それが生息する小さな町で集めることが会社の新たな戦略だった。単身赴任を考えていたひろしだが、みさえの説得によって家族全員で引っ越すことになった。春日部に別れを告げた野原一家はメキシコで新たな生活を始める。
そこで待ち受けていたサボテンは、実は殺人サボテンだった。果たして、野原一家と町の運命は。
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まさかこんな映画だったとは。いつもどおり謎の組織が登場して正義の組織に助けられながら戦うお話になるのかなと思っていたのですが。
基本的にトレマーズみたいな映画でした。舞台もトレマーズみたいな小さな町ですし、わざわざメキシコまで野原一家を引越しさせたのでした。野原一家とともにキラーサボテンから逃げる現地の人々もそれぞれにわかりやすいキャラ設定が為されています。
ちなみにサボテンがつけるおいしそうな果実は外見がドラゴンフルーツです。中身がおいしそうです。
まず、春日部を離れる場面で泣いた私ですが、メキシコに着いてからはいつもどおりの暴れっぷりです。その前に、成田空港からメキシコへ飛んだときの航空機がアエロメヒコでした。機種もB787でした。でも、エンドロールにアエロメヒコの文字がなかったと思うのですが。
本当は強いはずなのに逃げてばかりのルチャドール、無職のギターリスト、サボテンが生み出す果実で町に利益をもたらすことしか考えていない町長、幼稚園の先生、常にスマホをいじっているスマホちゃん、そこに野原一家が混ざって、キラーサボテンが逃げます。しかし、あるところでキラーサボテンの弱点を見つけました。町長はサボテン殲滅に反対しますが、それでも彼らは協力してサボテンを倒そうとする、モンスター映画の美しい流れを見せてくれました。
気になったところは、メキシコに着いた翌日には野原一家が町になじんでいた点です。「翌日」というのは間違いでして、本当は長い日数が経っていました。ただ、その長い日数を感じさせる描写がほとんどなかったので、まるで翌日には現地の言葉をペラペラ話しているように錯覚させられたのでした。
野原一家はメキシコでもファイヤーでした。