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「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。

映画「ダイバージェント」(字幕)感想

2014年3月アメリカ公開
2014年7月日本公開
監督:ニール・バーガー
脚本:エヴァン・ドーハティ、ヴァネッサ・テイラー、ヴェロニカ・ロス
原作:ヴェロニカ・ロス『ダイバージェント 異端者』
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 戦争で崩壊した人類文明の生き残りはそれから遠い未来で新たな社会を築いていた。「博学」「無欲」「勇敢」「高潔」「平和」の5つの派閥に分かれて調和の取れた世界を実現していた。成人になると性格診断を受け最適の派閥を選ぶこととなる。
 そんな完璧と思われた世界でベアトリスは「すべての性格を備えているため診断不可能」となり、世界の真実を知ることとなる。
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 ハンガーゲームに似ています。文明が崩壊したあとの未来が舞台で、社会が分かれていて、派閥どうしで戦うことになる、原作があるのも同じですかね。進撃の巨人を思わせるフェンスに囲まれた世界の物語でもあります。
 日本だとこのダイバージェントに出てくるベアトリスのように能力を生まれ持っている人物の作品はたくさんあるでしょう。海外ではそういうのは珍しいという印象なのですが、そうでもないのでしょうか。
 アメリカでも先天的な能力を覚醒させる主人公の作品が若者のほうでは受けているようです。今回の原作もそのひとつなんですね。中二病というか、それに似たものは世界共通なのでしょうか。
 さて、この映画においても結局人間というのは戦争を繰り返すわけですよ。いつまでたっても。
 さらには、自分と異なる者を恐れるわけです。異質な者を排除したがるのです。だって、そうしないと自分が危ないかもしれないじゃないですか。いじめも人間だからこそやってしまうものなのでしょう。
 偉そうなことを申し上げました。
 それで、ベアトリスについて。まさか、勇敢を選ぶとは。予想外でした。自由な彼らの姿にあこがれたのですね。でも、「勇敢」派閥は社会の警察を担当しているわけで、そんな彼らが勇敢なのはわかるけど5つの派閥の中で最も自由だという説明には納得がいきませんでした。ベアトリスが勇敢に入ってみると案の定です。
 死ぬほど厳しい「勇敢」派閥で彼女は努力を重ね、勝利をつかみとる、それを時間をかけて丁寧に描いています。ちょっと丁寧すぎだと思うし、少しくらいは上映時間を削ったほうがよかったんじゃないかな。
 長い長い長い訓練生活が明けて、ようやく映画のクライマックスがやってきます。そこからの展開は、派閥よりも家族を大切にするべきだと考えている彼女はこれまた死ぬほど大きな矛盾にさらされていくのでした。その矛盾も乗り越えて、もしかしてこの映画は続編へ向かうのでしょうか。
 調べてみたら「インサージェント」というタイトルで続編確定のようですね。しかも4部作ですか。
 どうかな、ちょっと退屈な作品ではあるけれど、続編はお話が大きく変わりそうです。ちなみにインサージェントの意味は「暴徒」「反逆者」だそうです。それでは、公開が決まればまたいずれ。