2014年8月日本公開
監督:スティーヴン・クォーレ
脚本:ジョン・スウェットナン
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竜巻の目の中から撮影して一獲千金を狙う竜巻ハンター:ピートは竜巻の専門家:アリソンの案内でシルバートンに来ていた。一方、シルバートンの高校では卒業式が外で行われようとしていた。
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事前に某氏の批評を読んだ上で鑑賞しました。
カメラの視点が気になるとのことでしたが、私もおかげでものすごく気になってしまいました。
この映画もいわゆるファウンド・フッテージなんですね。登場人物が撮影している映像を私たち観客が観るというものでした。
ところが、たまに通常の映画のように神視点が入ります。その場面になると「おいおい、誰のカメラを通してるんだよ」となります。このあたりは某氏のおっしゃるとおりです。
さて、肝心の竜巻の映像ですが。
こればかりは鳥肌ものです。町が破壊されていく様子はさすがです。だいぶ前になりますが、「ツイスター」なんか吹き飛ばす勢いです。
ただ、映画予告でもあったジャンボジェットを吹き飛ばす場面は脈絡なく出てきますし、兄弟の兄のほうが好きな女の子と行って閉じ込められた製紙工場もおかしいわけです。製紙工場には薬品などが置き去りのままで閉鎖されています。そこに竜巻が来るわけですから、それが原因で町にばらまかれて二次災害でも起きるのかと思わされたのですが、そういうことはありませんでした。
最後にピート。歩兵戦闘車みたいな車に乗ったまま竜巻に吸い上げられて雲の上の世界を見るのですが、もしかしたらそのあと生きて戻ってきて映像を売って念願の大金を手に入れるかなと期待してしまいました。そういうことはありませんでした。
何か、肩透かしです。竜巻の映像がすばらしいからなおさら残念です。
ジャッカスみたいな連中は面白かったですよ。
90分という短さだから観やすいし竜巻の迫力だけでも体験するために鑑賞してみてください。