やくもとうずしおをがっつりと

「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。

映画「マレフィセント」(2D字幕)感想(ネタバレあり)


監督:ロバート・ストロンバーグ
脚本:ポール・ディニ、リンダ・ウールヴァートン
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
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「眠れる森の美女」のリメイクに加えてその続きを描いている。視点は魔女であるマレフィセント側となっている。
 マレフィセントアンジェリーナ・ジョリー)は、妖精や不思議な生き物たちとともにムーア国に住んでいた。隣接する人間の国から侵略を受けるなど険悪な状況だった。その中で人間の少年ヘンリーと出会った。しかし、マレフィセントはヘンリー(シャールト・コプリー)に裏切られ、大切な翼を奪われ、悲嘆に暮れた挙句怒りに支配されてしまう。ムーア国の王になり、ヘンリーの娘オーロラ(エル・ファニング)に呪いをかけるのであった。
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 なるほど、これが現在のディズニーの答え(真実の愛とは何か)ですか。
 観に行く予定はなかったです。評判は聴いていたのですがねえ、宇多丸さんのラジオでねえ。でも、結局観ちゃいました。良い映画でした。
 さっそくですが、真実の愛を持つ者が眠ったオーロラにキスをして目を覚まさせるわけですが、私の中で3人の候補がありました。
 まず、途中で出会う王子は候補に入りませんでした。この映画で王子が活躍するわけねえっすわ。だって、この作品は男というものを完全に否定していましたからね。ただし、男の否定は誰がキスをしたのかわかったところで理解したことですが。
 本命はディアヴァルでした。マレフィセントが助けたカラスです。
 対抗がマレフィセント、穴がヘンリーでした。
 眠ってしまったオーロラのところへ王子を無理やり連れてきてキスさせたところで当然起きませんでしたね。そこからディアヴァルがオーロラを大切に思っていたことを自覚する場面を経てキスにつながるのかなと予想していました。
 ところが、王子を放りだした直後に何気なくマレフィセントがキスしちゃうんですね。唇と唇のキスではなかったしまさか目が覚めるとは思いませんでしたけども。
 穴のヘンリーですが、父親としての愛を取り戻す、改心する場面があるかもしれないと予想しました。
 結果的にマレフィセントでした。なるほど、これがディズニーの提供する真実の愛ですか。
 シャルト・コプリーがヘンリー王役ですよ。毎回悪い役ですね。今回も凄まじい悪役です。幼い頃はあんなに仲良くしていたのに、でもヘンリーは幼い頃からマレフィセントを大切に思っていたわけではないんですわ。マレフィセントのほうがヘンリーを大切にしていただけですわ。なぜそうなるのかというと、おそらくヘンリーは常にムーア国にいたわけではなく基本的に人間に囲まれて生活していた、父である王のもとで暮らしていた、環境によるものだと思います。
 それでもヘンリーは改心すると思っていたんですよ。シャルト・コプリーだって第9地区では改心したじゃないですか。だから今回もマレフィセントに謝罪すると思ったのですが、まさかね、謝罪する、改心するどころか、微塵も改心する場面がなくて結局死ぬという。
 悪い奴は最後の最期まで悪いんだよ!
 しかも、それが男だったらなおさら悪いんだよ!
 男なんてただの勃起ですわ……。ディアヴァルは男じゃなくてカラスですわ……。
 とはいえ、少しくらいはヘンリーにも光を見せてほしかったなあ。男にも少しくらい救済があってもよかったんじゃないですかねえ。
 さて、今回のマレフィセントがオーロラにだんだん心を開いていく過程は、ツンデレ大嫌いな私も少々理解を示してしまいました。ツンデレ好きな人がツンデレのどういうところに萌えるのか、少しわかってしまったかもしれません。まったく、素直じゃないね!
 というわけで、マレフィセントは観てよかったです。