やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

JR九州乗りつぶしの旅 その8

http://d.hatena.ne.jp/uraomotenoraneko/20140518/1400407323
↑その7
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 旅3日目、5月4日、指宿枕崎線から日豊本線へ乗換です。
 のりばには既に特急クソメガネ・・・・・・じゃなかった、特急きりしまが入っていました。きりしまで使用されている車両は現在787系と783系の2種類なんですね。どっちが当たったかというと、今回は787系でした。4両編成です。
 この特急きりしまで隼人を目指します。ところで、九州満喫切符は青春18きっぷみたいに普通列車などしか利用できない切符です。なので、この特急のために鹿児島中央〜隼人は乗車券を購入しています。なぜわざわざ特急を利用したのかというと、このあとの普通列車を利用するととてもの4連休でJR九州のほぼ乗りつぶしができなくなるからです。私には時間の余裕がありません。
 それにしても787系って、めちゃくちゃかっこよくないですか。ちょっと、今回の旅で787系に惚れました。
 もともと鹿児島本線で博多〜西鹿児島の特急つばめだった787系です。八代〜西鹿児島はカーブが多く、当然787系も振り子式なんだろうなと思ったら違うんですね。九州で振り子式が広まったのは最近の話なんですね。
 宮崎〜鹿児島でも振り子式特急でもっと所要時間短縮できるだろうに、なぜやらないのか、この旅で疑問に思いました。それで、調べてみたのですが、なるほど、振り子式車両がその能力を生かすには線路の高速化、軌道強化が必要なんですね。新たな車両を導入するだけでは無意味なのだということを知りました。軌道強化を前提にしているのであればそう簡単に新車を導入して時短するわけにもいきませんなあ。四国だと予讃線土讃線高徳線で振り子式特急が全力全開ですからてっきり車両導入でなんとかなるものだと思っていました。
 というわけで、車掌が車内を回って座席の上の荷物をのけるように案内するほど混雑している特急きりしまが発車しました。
 鹿児島駅を発車すると市街地がパタリと途切れました。錦江湾すれすれに走っていきます。桜島がよく見えていて、この区間もまた車窓は最高です。
 私は桜島側に座っていました。すると、反対側の席から「昔、あの山には砲台があった。高射砲と言ってな。日の丸が見えるだろ、あそこにあった」という語りが聞こえてきました。おじいちゃんがお孫さんらしきお子さんに話していたのでした。
 おじいちゃんの向いているほうを見ると、これまた天を突き刺すような尖った岩山があって、その頂上に日の丸が見えました。なるほど、あそこに高射砲があったのですね。ちなみに加治木駅隼人駅の間だったと思います。
 そんな日豊本線ともすぐお別れです。隼人駅(駅名がかっこいい)で特急きりしまを降りて、肥薩線に乗り換えました。隼人発吉都線経由都城普通列車です。
 肥薩線は急勾配をゆっくりゆっくりと登っていきました。キハがうなりを上げていました。市街地を見下ろしていきました。山の中に入り、若葉の美しい森林を抜けていくのでした。本当に飽きない車窓ですな。
 さて、霧島温泉などに停まりながら吉松で長い停車、そのあとは吉都線に入って都城を目指しました。えびのを過ぎてから暗くなっていき、小林ではすっかり夜でした。都城から再び日豊本線で宮崎へ。暗闇の中、電車はけっこうな高速走行をしていました。都城を出てからしばらくしたところで床下から不安になるほどの大きな異音がしました。ほかの客は何も気にしない様子でした。そんなこんなで無事宮崎到着です。
 宮崎では地鶏料理の店に入って鳥料理をいただきました。事前に調べていたのですが、宮崎では有名な店のようです。肝の塩辛は面白い味だったけど、正直地元の鳥料理屋のほうが上ですわ。ちなみに我が地元の鳥料理屋が使っている鳥も宮崎の地鶏です。
 駅から歩いてすぐのホテルに入り、朝5時くらいにチェックアウトすることを告げておやすみです。

↑特急きりしま。787系

↑5月5日の宮崎駅。この駅で乗り降りするのは2度目。
その9につづく。http://d.hatena.ne.jp/uraomotenoraneko/20140520/1400583802