やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画「ロボコップ」感想


2014年2月アメリカ公開、3月日本公開
監督:ジョゼ・パジーリ
脚本:ジョシュア・ゼトゥマー
音楽:ペドロ・ブロンフマン
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 2028年デトロイト。警官アレックス・マーフィ(ジョエル・キナマン)は爆破事件に巻き込まれるも、かろうじて命を取り留める。アレックスは巨大企業・オムニコープの最先端技術によって、機械化した警官「ロボコップ」として生まれ変わることを余儀なくされる。変わり果てた自分の姿を見て動揺するマーフィーは、オムニコープの企業戦略やデトロイト警察の暗部で翻弄されるようになる。
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 どうせつまらんリメイクになってるんだろうなと思いながら鑑賞したらそんなことないじゃないですか。面白いじゃないですか。リメイク成功でしょう、これ。
 ネットの世界を検索したところリメイク失敗の声にしか当たっていないので私だけが異端なのかなと思ったら、お知り合いの映画好きもロボコップ面白かったとのことで安心しました。
 マーフィがロボコップになるまでの過程と、ロボコップとしてデトロイトで活躍しはじめるまでの過程が冗長だという意見を見ました。でも、これくらい長めに尺を取っていることで活躍し始めた後のロボコップにしっかりと感情移入できたと思います。
 それにしても、マーフィの嫁はんと息子は変わり果てた夫、父の姿に動揺しつつも逃げずにずっと大切に思い続けたのは立派ですな。家族があんなことになったら私は、すみませんが逃げます。
 面白かった点といえば、私は去年町山智浩著「99%対1%アメリカ格差ウォーズ」という本を読んでいました。その中で共和党を熱狂的に支持するフォックスニュースについて取り上げていました。これを読んでいたおかげで、この映画に出てくるサミュエル・L・ジャクソンの番組を楽しむことができたのです。フォックスニュースはこんな感じなのかな、と。
 まじめな本編とふざけたニュースの場面の差も楽しかったです。
 リメイク版でもロボコップのテーマ曲が流れました。上がります。
 オムニコープについて、アメリカ国内では商品を売ることができず、他国では売りまくって莫大な収益を上げています。これは、アメリカのたばこ製造企業の姿に似ていると思いませんか。
 というわけで、リメイク版ロボコップも面白いと思うのですが……ダメ?