2013年8月アメリカ公開、2014年2月日本公開。
監督、脚本:ジェフ・ワドロウ
原作:「Kick Ass 2」「Hit Girl」マーク・ミラー、ジョン・ロミータ・Jr
製作:マシュー・ヴォーン
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キック・アス、ヒット・ガールというヒーローの姿を捨ててデイブとミンディは普通の学園生活を送っていた。しかし、卒業がせまり将来について考えたデイブは、本当のスーパーヒーローとして復帰して、世界の平和を守ることを決意する。キック・アスの活躍に触発された元ギャングの活動家スターズ・アンド・ストライク大佐とともに「ジャスティス・フォーエヴァー」を結成したデイブだったが、そんな彼の前に、父の復讐を誓うレッド・ミストがマザー・ファッカーと名を改め、悪の軍団を率いて姿を現す。
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キック・アスは、僕たちが背伸びした姿だった前作に比べて格段の成長をしました。何か遠いところへ行ってしまった印象がします。
この作品を観て思ったのは、正義のヒーローってのは誰もがなれるものじゃないな、ということです。誰もが、街角の悪者を退治できるわけではないのです。
その証拠に、誰もが自由に警察活動をやれるわけではないのです。警察官は、法律を武器に、そして本物の武器を所持して悪を追いかけることができます。
同じことを私たちにはできないのです。
でも、バットマンやスパイダーマンはスーパーヒーローとして活躍できていますし、日本でもスーパー戦隊や仮面ライダーが活躍しています。
そんな彼らの共通点はスーパーヒーローです。スーパーヒーローは、選ばれた存在であり、人間を超越した能力を持っています。警察官も一般人を超える能力を持っているのと同じことだと思うのです。
今回の作中で、デイブはスーパーヒーローへと進化したのでした。まさに変身です。精神的にも人間を超越したと思います。
なんだろう、なんか、求めていたキック・アスとは違ってしまったとも言えます。
さて、ヒットガールのほうは身体が成長しました。でも、ミンディからヒットガールに変身すると1作目のヒットガールとまるで同じで仮面をつけた彼女が幼く見えたのは私だけでしょうか。
というわけで、キック・アスはスーパーヒーローの仲間入りを遂げたことですし、もはや単なるスーパーヒーロー映画になってしまったのです。興味の対象ではなくなった感じがします。
デイブを誘拐するとき大量の銃器を使ったくせに、悪の秘密基地を襲撃されたときは銃器で反撃しなかった悪の軍団にがっかりなのは、ここだけの話としておきます。
でも、なんだかんだ言いましたが。続編がありそうな終わり方で、その続編に期待してしまいます。光あるところ闇あり。正義と悪の戦いは続きます。