やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「悪の法則」を観た感想


 2013年10月25日公開、同年11月15日本邦公開
 監督:リドリー・スコット
 脚本:コーマック・マッカーシー
 製作総指揮:マイケル・コスティガン、マーク・ハッファム

 弁護士(マイケル・ファスベンダー)はメキシコ国境付近のエルパソを拠点として活動していた。恋人ローラ(ペネロペ・クルス)との結婚も決まり人生の絶頂期にあった。彼は実業家ライナー(ハビエル・バルデム)と手を組み、ブローカーのウェストリー(ブラッド・ピット)も交えて麻薬売買に手を染めてしまう。その仕事は巨額の利益を生むはずだった。

 哲学……死生観……
 一見難解な映画なのですが、物語はいたって単純でしょう。劇中で本名の出ない弁護士が強欲だったために死よりも恐ろしい事態に巻き込まれていくというものです。映画館のポスターで、ライナーの恋人であるキャメロン・ディアスも含めて誰が黒幕なのかという謳い文句に騙されて、真犯人探しをしようとした私ですが、そんなのは無意味でした。序盤で黒幕がわかりますし。
 あくまで、弁護士(原題がTHE COUNSELORなのでした。)が突然人生の坂道を急転直下転がり落ちるだけのお話なのです。
 それに付随して、残酷な死の場面があり、キャメロン・ディアスがオナニーしたり、それだけの娯楽作だと思うのですが、いかがでしょうか。
 映画の幕が上がる前に「スペイン語のセリフが多く出てくるけど製作者の意図で日本語字幕をつけてないから了承してね」と出てくるのですが、どんな意図であれスペイン語圏でこの映画を流すとあまり意味を為さない気がします。そもそも、アメリカはヒスパニックが多くてスペイン語のセリフがけっこう理解されてしまうように思うのです。一箇所だけ弁護士がスペイン語で話して日本語字幕が付いていましたけどね。
 あとは、ノー・カントリーのコーマック・マッカーシーがオリジナル脚本を担当しています。ただ、その点について過度の期待をしてはいけないと思います。
 エロやグロの映画に哲学とかそういうものを足してみたようにしか私には見えませんでした。きっと逆なんでしょうけどね。大人向けの作品なんですね、これ。弁護士が麻薬取引に手を出した意味がわからないのですが、劇中で語られる哲学を理解できたときに、弁護士が欲を出した意味を理解できるのかもしれません。
 最後に、日本語字幕で「日本製バイク」と出たときに?ジャップ”と聞き取れました。ということは、この字幕はダメ改変です。ちゃんと日本語字幕を付けてほしいです。(291)