やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

2013年鑑賞映画感想/愛と宿命の泉(part1/フロレット家のジャン)/愛と宿命の泉part2(泉のマノン)/呪いの館 血を吸う眼

268.愛と宿命の泉(part?/フロレット家のジャン)
 1986年フランス、イタリア。監督:クロード・ベリ、脚本:クロード・ベリ、ジェラール・ブラッシュ。「フロレット家のジャン」が原題。マルセル・パニョルの原作を基にする。

 1920年マルセイユ近郊の山間部レ・バティード・ブランシュ。ウゴランは土地の権力者スベランのところへ帰ってきた。そこでカーネーション栽培に力を入れる。花木栽培には水が必要だが不足しがちな土地柄だった。そこで泉を持つ隣の土地を買おうとスベランとともに地主マリウスへ話をしにいった。ところが、死なせてしまう。
 その後、マリウスの妹フロレットの息子ジャンが継ぐために公務をやめて引っ越してきた。妻のエーメ、娘のマノンもいっしょだ。真正農業を本格的に始めて作物やウサギ畜産で生計を立てるという。
 ウゴランとスベランは農業に必要な泉を手に入れようと画策するが。

 スベランによるマリウス殺害のそのやり方があまりにも呆気ないというか、珍妙なやり方で、わざとではないですから事故なのですが、笑ってしまいました。すみません。
 さて、その後のジャンやウゴランを含めたブランシュの人たちの多様な作物がおいしそうでして、お腹の空く映画です。
 ウゴランたちの作っているものが見るための花、対してジャンはウサギなどの食べるものなのでそれも対比になっているかなというところですね。
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269. 愛と宿命の泉part2(泉のマノン)
 1986年フランス、イタリア。監督:クロード・ベリ、脚本:クロード・ベリ、ジェラール・ブラッシュ。「泉のマノン」が原題。マルセル・パニョルの原作を基にする。

 愛と宿命の泉第2部、泉を利用した花の栽培で成功したウゴランは山で見かけた羊飼いの娘に恋するが彼女こそジャンの娘マノンだった。父の復讐を誓うマノンが泉の源を止めたために村全体に水が来なくなった。村人の恐慌が高まる中でウゴランたちの過去の悪事が発覚する。

 胸に縫い付けた布が気持ち悪いです。さらに、火をつけたのがどうなったのかわからずじまいです。悪いことをしたから仕方ないですが、教師のほうがイケメンで納得できません。
 明かされる血の系譜、それを知っていた上ならジャンとの関係も大きく変わったでしょうに。地獄でジャンと出会って許してくれるというのは違うと思います。セザールは地獄、ジャンは天国でしょう。ただ、マノンの幸せを強く願うだけです。
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270.呪いの館 血を吸う眼
 1971年日本。監督:山本迪夫、脚本:小川英、武末勝。
 血を吸うシリーズ第2弾。
 柏木秋子は5歳のときに見た悪夢に悩まされていた。成人した彼女は奇妙な男を目撃し、さらに周囲の人間がおかしくなっていく状況にパニックとなっていた。そして、男の正体と悪夢がつながることとなる。

「1948年にイギリスで吸血鬼が処刑されている」というセリフがあります。これによって吸血鬼の存在に真実味を持たせることができています。このような手法は日本の特撮においてたびたび使われていますが、この手法の存在を知った後で私自身が実際にこのようなセリフをはっきりと聞いたのは初めてでした。たいへん興味深いです。
 ちなみに、1948年に処刑されたという話はおそらく大量殺人をしたジョン・ヘイグのことを言っているのではないでしょうか。
 大滝秀治が出演しているようですが、誰がそうなのかわかりませんでした。でも、後半で声を聞いてようやくわかりました。