やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画「キャリー」を観た感想


 2013年10月アメリカ公開、同年11月8日日本公開。
 監督:キンバリー・ピアース
 脚本:ロバート・アギーレ=サカサ、ローレンス・D・コーエン
 原作:スティーヴン・キング
 1976年にブライアン・デ・パルマによって映画化され、1999年には続編が製作されている。76年当時はキャリー役のシシー・スペイセクとマーガレット役のパイパー・ローリーアカデミー賞にノミネートされた。
 今作はリメイクとなる。

 高校に通うキャリー(クロエ・グレース・モレッツ)は気弱で内気な性格だが、それは母親マーガレット(ジュリアン・ムーア)の育て方に大きな原因があった。また、その性格や冴えない容姿のために高校ではいじめられていた。ある日、授業のあとでシャワーを浴びていると初潮を経験した。キャリーは生理を知らずパニックに陥ったためにクリスなど大勢から激しいいじめをその場で受けてしまった。その現場を女性体育教師デジャルダン(ジュディ・グリア)が発見して事態を収集した。
 後日、デジャルダンはクリスたちに対して走り込みなどの制裁を加えた。その制裁を受けないのであれば停学とプロム参加の禁止をするという。クリスだけは反発してプロムに参加できなくなった。そこで、彼女は彼氏のビリーに助けを求めてキャリーへの復讐を計画した。
 一方で、スー(ガブリエラ・ワイルド)はクリスといっしょにキャリーをいじめたことを強く悔やんで彼氏のトミー・ロスにキャリーを連れてプロムへ参加してもらうように頼む。
 母親は娘のプロム参加を強く反対するが。

 クロエちゃんは普通の役柄なんか演じませんね。狼女だの正義のヒロインだの吸血鬼だの。とうとうキャリーまで演じてしまうとは。クリスの車が爆発に巻き込まれたあと帰宅したキャリーは、ゾンビみたいに両手を前にぶらぶら突き出して歩いていました。それが少々滑稽でした。
 それと、ジュリアン・ムーアは顔が怖かったです。まさに狂信的な母親でした。そんな母親に逆らって自分の道を切り開こうとしたキャリーは偉いです。よくがんばりました。見習いましょう。ところが、努力したにもかかわらずこの結末となっていますが。
 ブライアン・デ・パルマのほうは観ていません。そのため比較が難しいのですが、上映時間がブライアン版98分、今作99分です。1分しか差がありません。
 批評を見てみると、「無難なリメイク」「斬新さに欠けるが忠実なリメイク」などの言葉がありました。上映時間がほぼ同じことから、よほど忠実にリメイクしてみたのでしょうか。これは気になります。
 こんな感じで、人がバンバン死ぬのがわかっている映画は、その死に方をどのように観せるのかも大切だとは思いませんか。その中で、キャリーに復讐したクリスの最期が斬新ではありませんか。顔だけが車のフロントガラスに突っ込んでしまうという。なかなかのざまあみろな死に方だったと思います。
 さて、デジャルダン先生なのですが、キャリーのことを守ってくれたとても良い先生です。でも、キャリーをプロムに誘ったトミーに対して「キャリーといっしょにプロムに参加すると変人だと思われる」というふうなセリフがありませんでしたか。トミーが冗談半分でキャリーを誘ったのではないかと疑ったゆえの言葉であり、トミーを叱るつもりで言っています。ところが、私はトミーの経歴に傷をつけまいとしてプロム参加をやめさせようとした意味で捉えてしまいました。字幕がちょっと悪いと思うのですが。デジャルダン先生のトミーに対する言葉でかなり惑わされてしまいました。
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