やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

2013年鑑賞映画感想/ビデオドローム/ゴースト・ハンターズ/ブロブ 宇宙からの不明物体

239.ビデオドローム
 1982年カナダ。デヴィッド・クローネンバーグ監督。特殊メイク:リック・ベイカー
 小さなケーブルTV局シビックTVの社長を務めるマックス・レン(ジェームズ・ウッズ)は放送の目玉となる刺激的な映像を日々探し求めていた。それらはセックスや暴力を扱ったものが多い。そんなある日、彼はどこから放送されているのかわからないビデオドロームという海賊番組の存在を知った。内容は筋書きもなくひたすら拷問や殺人の場面が繰り返されるだけのものだったが、マックスは強く惹かれる。

 カナダ出身の監督がカナダで製作しましたが、舞台はアメリカです。
 グロい作品ではあるのですが、おどろおどろしいドロドロベタベタグチョグチョではなくて、なんと言いますか、きれいなグロだと思いました。それにしても鼓動する肉ビデオテープやぱっくり口を開けている腹など、その造形、特殊メイクの精巧さに驚きます。
 さて、この作品ですが、おそらく過激なものになりつつあるテレビの放送内容に警鐘を鳴らしたものなのでしょう。ところが、映画もこの作品こそそうですがグロい造形を進化させているのであり、矛盾を感じます。監督は警鐘を鳴らして過激になりつつある映画を観てほしくないとでもいうのでしょうか。そのあたりがちょっと読めないです。
 過激なものばかり観ていると現実と幻想の区別がつかなくなってマックスみたいになっちゃうよ!
 そんなことないと思いますけどね。
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240.ゴースト・ハンターズ
 1986年アメリカ。ジョン・カーペンター監督。カート・ラッセル主演。
 現代のサンフランシスコ、トラック運転手のジャック・バートンはチャイナタウンでレストランを経営している中国人のワン・チーに博打で大勝ちした。そのあと、ワンの彼女を空港へ迎えに行くが目の前で彼女がさらわれてしまう。その後を追跡するとチャイナタウンへ迷い込んだ。さらに、組織どうしの抗争に巻き込まれ、さらに、雷鳴、雨、稲妻の力を持った嵐の3人組が出現した。彼らはどうなってしまうのか。

 この監督は男どうしの友情が好きですね。
 空港での襲撃から怒涛のわけわからん展開に笑ってしまいました。ハリウッドが描く日本にいつも怒っている私ですが、この手の映画は中国人の目にどう映るのでしょう。
 とはいえ、終始混沌としていてニヤニヤしながら観れてしまいました。反射神経はすべて勝ります。
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241.ブロブ 宇宙からの不明物体
 1988年アメリカ。監督:チャック・ラッセル、脚本:チャック・ラッセル
 1958年の映画『マックイーンの絶対の危機』をリメイク。
 アメリカの田舎町、冬が近く雪への備えをする様子もあった。そんな中、突如として空から謎の物体が落下した。そこから粘液状の物体が出現し、どんどん巨大化し、町の人々を襲っていく。

 まさかポールが死ぬとは思いませんでした。ブライアンとタッグを組んでブロブと戦うのかなと思いましたが。
 それにしても、人々が粘液に襲われて死んでいく様子が多様です。あまりバカにできない面白い作品ですよ、これ。誰もバカにしてないね!