やくもとうずしおをがっつりと

ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

2013年鑑賞映画感想/新仁義なき戦い 組長最後の日/サタデー・ナイト・フィーバー/飢餓海峡

215.仁義なき戦い 組長最後の日
 1976年深作欣二監督。
 暴力団の抗争の中で常に上部組織に泣かされる弱小組織の男が組長の命を狙い続ける執念を描く。

 トンネルから0系が出てくる場面は「新仁義なき戦い組長の首」の使い回しだと思います。それと、「組長の首」で流れなかった仁義なき戦いのテーマ曲がなぜこの作品では流れたのでしょうか。
 カーアクションは見ものですが、広島が舞台の5部作に比べたら劣ります。
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217.サタデー・ナイト・フィーバー
 1977年アメリカ。ジョン・バダム監督。
 ブルックリンのペンキ屋働くトニー(ジョン・トラボルタ)にはディスコで踊り明かすという生きがいがあった。しかし、日常にはうんざりしている。ディスコで年上のステファニーに出会う。同じブルックリン生まれながらもインテリで自立している彼女に影響されたトニーは自分の生き方を考え直すようになる。やがて、ステファニーとの生活を夢見てダンスコンテスト出場に必要な相手を彼女に決める。

 トニーが周りをバカにしている感じで、鼻につく男です。周りも頑固でバカですが、それはトニーも同じです。ただ、ダンスがかっこいい。そうだよね、人にはそれぞれ得意分野があるんだよね。
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220.飢餓海峡
 1965年日本。内田吐夢監督。
 水上勉の同名小説を原作とする。
 戦後間もない北海道岩内で放火殺人が発生、その場から犬飼(三國連太郎)、沼田、木島の3人が函館へ逃亡する。3人は台風による青函連絡船転覆に遭遇、どさくさにまぎれて小舟で津軽海峡を渡ろうとした。その後、犬飼ひとりだけが下北半島に上陸し、杉戸八重(左幸子)と会った。それから10年後、八重は犬飼とそっくりの男を新聞から見つけた。

 クリント・イーストウッドの「恐怖のメロディ」みたいな一瞬会っただけの男に執着する気持ち悪いストーカー女ですな。
 茶を運んできた男を殺すとは、まさかでした。
 舞鶴での捜査会議で貧しい人間が罪の意識を持たないというような発言があって、ちょっとひどいです。
 DNA鑑定ができたら良かったんですけどねえ。なかなか証拠が出ないのはつらいですね。「証拠はそろった」というけど物的証拠が何ひとつなく、状況証拠もほとんどないです。DNA鑑定などができていないのに爪が証拠になるわけがないです。
 そもそも犬飼は北海道で何も悪いことをしていないですから。だいたい、沼田と木島を殺したという証拠もいっさいないですし。まったく証拠がないのに完全に犯人にできてしまうのだからこわい話です。自供だけで犯人にできてしまうのですよ。自供するまで留置場にブチ込むのも本当は許されないことですから。
 容疑者を死なせたことについては警察の大失態でした。徹底的に警察を追及すべきですよ。
 あれ、なんか、映画の内容とかけ離れてる……