145.十三人の刺客
2010年三池崇史監督。1963年公開の工藤栄一監督作をリメイク。江戸幕府史上最悪の暴君を暗殺するため、13人の刺客たちが命を懸けた一世一代の戦いを挑む。主演の役所広司を筆頭に、稲垣吾郎、松方弘樹、市村正親、松本幸四郎ら豪華出演。
これは面白いです。宿場町を買い取って稲垣吾郎ご一行を待ち受けるまでの準備がトントン拍子で楽しいです。宿場町での大立ち回りが単なる斬り合いではなくて、あらゆる仕掛けを使ったものでしたから、それも楽しいです。ただ、さすがに長すぎました。ダレました。あと、稲垣吾郎を斬ったあとが長いです。いらないでしょう。伊勢谷友介が生きていたというトンデモには呆れました。
あとは、稲垣吾郎が最高です。とことん狂った暴君なのかと思いきや、えらく冷静な悟りを開いたような狂人ぶりが良いです。稲垣吾郎のセリフはすべて名言ということで良いでしょう。
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146.ダイヤルMを廻せ!
1954年アメリカ。アルフレッド・ヒッチコック監督。
そろそろ白状すべきなんでしょう。そろそろ正直に告白すべきでしょう。これまでそんなことないと自分にも言い聞かせてきましたが、ヒッチコック作品に限らず基本的に昔の映画は受け付けません。ヒッチコック作品ばかりを目の敵にしてきたかもしれませんが、実際は古典がだいたい無理です。面白くないです。義務的に観てるだけですな。
そりゃあ、たまには当たりもありますけどね。
この映画も終始流れるBGMが鬱陶しいですし、ううん、つまんない。
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147.キリング・ショット
2011年アメリカ。女強盗のテスは、仲間のドーン、カラを連れて夜のラスベガスの古びたダイナーにやってくる。マフィアのボス・メルから、メルのシマを荒らす連中の正体を暴くよう依頼されていたテスは、ダイナーの女主人の口を割らせようとするが、ダイナーの奥から現れたコックのビリーが「お前たちを殺せばメルから金がもらえる」とライフルをつきつけてくる。そこへ警官姿の謎の男も現れて現場は三つ巴の様相を呈し、事態は混乱していく。
既視感が半端ない犯罪映画ですね。自分にだってこれくらいの映画ができるんだい!とやってみた結果、パクリにしか見えない作品に仕上がった感じです。ロニーが何しにダイナーへ入ったのか、ロニーはダイナーに入ってなぜさっさと事態を自ら解決しようとしないか、謎です。さっさと撃ってしまえばいいと思います。
映画館で観ようか迷った作品ですが、テレビで十分でした。