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ほぼ毎日19時更新。「映画鑑賞感想」は配信やDVDなど自宅で見た映画、『映画「タイトル」感想』は映画館で観た映画の感想です。稀に旅日記をやっています。

映画『ヴァージニア』を観た感想(ネタバレ)


あらすじ:三流小説家のホール(ヴァル・キルマー)は、本のサイン会をする名目で、とある小さな町を訪れる。そこでは数日前に、少女が胸に杭を打ち込まれ、死亡するという猟奇殺人事件が起きていた。
ホールはミステリー小説好きの保安官(ブルース・ダーン)に協力させられる形で、調査とこの事件を題材とした小説を書こうと試みる。ある夜ホールは森へ足を運び、そこで「ヴァージニア」と名乗る少女(エル・ファニング)と出会う。

 ゴッドファーザーなどで知られるフランシスフォードコッポラ監督作品です。にもかかわらず公開館数が少ないですね。
 高松ソレイユにて鑑賞です。
 保安官事務所にある少女の死体ですが、それが誰なのかわかりません。ただ、おそらくヴァージニアなのだろうと推測されます。
 案の定、死体はヴァージニアでした。でも、なぜ杭を打たれることになったのか。
 犯人探しのミステリなのかと思いきや、そうではなかったですね。ヴァージニアはヴァンパイアでしたし、ものすごく怪しい集団を率いるフラミンゴも事件に関係なさそうで実は思いきり事件に関わっていましたし、フラミンゴこそがヴァンパイアでしたし。
 あちらさんは、ヴァンパイア大好きですね。
 なぜかエドガーアランポーも出てきますし。
 わけのわからん映画でしたよ。
 わけわからんことこそがこの映画の狙いのようです。
 ホールは、夢を見ます。その夢の中に町やヴァージニアの秘密があります。夢を見ることで事件の解決へと向かうわけですが、そのうち夢と現実の区別がつかなくなります。
 わけわからん状態になっていくホールでした。
 そんな映画ですので、私はあまり意味が理解できず、楽しめませんでした。
 町の時計台も作中では大きな意味を持っているはずです。時計台には5つくらい時計がついていますが、それぞれが異なる時間を示しています。また、廃ホテルで出会った男が直した時計のこともあります。時計や時間が何かを示しているはずですが、それは明かされませんでした。それとも私は、見落としたのでしょうか。
 ただ、映像はひたすら美しいです。
 映像美がこの作品の最大の利点ですね。
 ちなみに、私はゴッドファーザー地獄の黙示録を面白いとは思いません。コッポラ監督作品は私に向いていないようです。