やくもとうずしおをがっつりと

目指していた国道完走と鉄道完乗は終わりました。日本のすべての国道を走り、鉄道に乗ったのです。

映画『踊る大捜査線THE MOVIE FINAL 新たなる希望』を観た感想(ネタバレ)


あらすじ:お台場で開催されている国際環境エネルギーサミット会場で誘拐事件が発生した。その後被害者が殺された状態で発見される。殺害に使用されたのは、警察が押収した拳銃だった。捜査を担当することになった湾岸署だったが、青島(織田裕二)ら捜査員には情報がまったく開示されない方針が決定した。警察官による犯行だということを隠蔽するためだ。そんな中、第2の殺人が起き、続く第3の事件では真下(ユースケ・サンタマリア)の息子が誘拐されてしまう。

 エンタメとしてそれなりに面白いです。最初のドラマから観ていればなおのことです。
 ただ、作品として観たとき、どうでしょうかねえ。
 今回の事件は、6年前に発生した誘拐殺人事件から端を発します。
 警察の中の規則があるために、解決目前でその事件は最悪の事態を迎えました。当時、その事件に関わったのが鳥飼(小栗旬)、久瀬(香取慎吾)、小池(小泉孝太郎)でした。鳥飼は、被害者の血縁であり、久瀬と小池は捜査を担当しました。さらに、真下も当時小池の上司として捜査しています。
 警察の規則に縛られて解決できなかったことに憤った鳥飼と小池と久瀬は今回の誘拐事件を起こし、警察の体質を変えようとしたのです。
 香取慎吾演じる久瀬は、湾岸の輸入バナナ倉庫で真下の子供を殺そうとするなど、やたらとバナナつながりでした。
 警察上層部は、警察官による犯行だとわかったところで事件の隠蔽を図ります。今回は、隠蔽もテーマでした。
 ほかの隠蔽といえば、湾岸署はミスをします。茶ではなくビールを大量発注してしまうのです。青島たちはそれを隠蔽しようとしました。
 あと、MOVIE3のときに撃たれている恩田(深津絵里)はその後遺症により辞職を決意しますが、課長以外にはそのことを伏せました。
 それより、何より、今回の映画での最大の隠蔽といえば、クライマックスですよ。
 久瀬が真下の子供を守ろうとする青島を撃とうとしました。絶体絶命です。そのときなんとバナナ倉庫にバスが突入してくるわけです。
 そのバスというのは、辞職して実家に帰ろうとした恩田が運転したバスでした。高速路線バスを倉庫に突っ込ませるという、あまりにもひどいやり方もアレですが、そのバス突入が何のお咎めもないまま映画が終わります。いやいや、おかしいでしょう。バスは突入後に横転して窓も割れていますからね。バス会社への謝罪とか、補償とか、高速路線バスを運行不能にした責任とか、それらには触れられていませんからね。ダメですよ。
 このクライマックスがすべてを台無しにしたと思いますけど。
 隠蔽ではないですが、笑わせようとするネタ場面はどれも滑っています。気に入らないですよ。シリアスな場面と笑いの場面の緩急がないです。そこもきっちりしてほしいです。
 さて、ファイナルというだけあって、オープニングではこれまでのドラマや映画などのタイトルや場面などが流れました。エンディングでも場面が流れました。これは本当にファイナルだぞという覚悟なのでしょうね。もうやらないよという覚悟なのでしょうね。
 まだ新たな続編を観たいのが正直なところです。